エミリー・ブロンテ著、鴻巣友季子訳、新潮社。

愛に囚われた壮大な復讐物語。本作の主人公は誰かと云われるとなかなか難しいですが、やはりヒースクリフなのでしょうか。

単純に、一方の視点から物事の善悪や正当性は語れないなあ等と思いながら、この小説を読んでいました。

復讐の恐ろしさや残酷さ、無意味さを受け取りつつも、その破滅的で破壊的な物語の行く末が気になり、ボリュームのある長編にも関わらずページを捲る手が止まらない。そんな大傑作でした!