千歳空港行きのバスが炎上する事故がありました。
映像を見て背筋が凍りました。
しかし運転手とスタッフの機転で、乗客全員が無事。
誰もケガせず、荷物まで運び出せたそうです。
羽鳥真一モーニングショーでこのニュースが取り上げられ、
スタジオでは「よかった」「本当に無事で何より」という声が。
ところが、玉川徹さんが「これはダメだ」「マニュアルに沿っていない」と言い切ったのです。
燃え上がるバスの前で瞬時の判断を迫られた現場の人々。一方、安全なスタジオで「あるべき対応」を語る立場。この二つは同じでしょうか。
マニュアルは大切です。でもマニュアル通りにいかないとき、
人が判断し、人を守った。結果、誰もケガをしなかった。
それなのに「でも、これはダメ」と切り捨てる言葉に、
強い違和感を覚えました。
「結果がよくても、やり方が悪いから評価しない」――
そんな空気が広がったら、次に同じ場面に立つ人は思い切った判断ができるでしょうか。
誰もケガをしなかった現場に、あとから"正しさ"を投げつける。
それは現場で必死に動いた人たちの背中を、静かに冷やす気がします。
私が聞きたかったのは、鋭い評論でも完璧な正論でもありません。
ただ一言、「無事でよかったですね」「現場の皆さん、よく守ってくれましたね」――
それだけで十分でした。
今日の毒リンゴは、そんな"後出し正義"への違和感です🍎
