最近、ある元アナウンサーの渡辺渚発言がきっかけで、ネットが少しざわついていました。
フリーに転身したあと、
「局アナ時代より、今のほうが稼げている」と語ったことが、
思いのほか強い反応を呼んだようです。
稼げていること自体が問題なのではなく、
その言葉の出し方、伝わり方が、
人によっては引っかかってしまった。
いい人だと思っていた人に、
ちょっとした違和感を覚える瞬間って、ありますよね。
今回の件も、まさにそれでした。
彼女が炎上している理由は、単純に「稼いでいるから」ではありません。
フリー転身後に語られた
「局アナ時代より稼げている」という発言。
それ自体は事実でも、
聞く側にとっては少し刺激が強すぎた。
・同世代で、同じように働いてきた人
・彼女を“控えめで感じのいい人”だと思っていた人
そういう層ほど、
その言葉に引っかかってしまったのだと思います。
フリーになって稼げるようになった。
それ自体は、すごいことだと思います。
努力も覚悟もあったはずだし、成功を手にした人を否定する理由はありません。
でも——
なぜだろう。
その言葉を聞いたとき、
拍手より先に、少しだけ距離を取りたくなった自分がいました。
たぶん、私が勝手に
「控えめで、静かに頑張る人」というイメージを持っていたから。
だから余計に、
“勝ちました”という空気を感じた瞬間、
心が追いつかなかったんだと思います。
お金の話が悪いんじゃない。
稼ぐことを語るのが間違いでもない。
ただ、
好感って、
とても繊細で、
ほんの一言で揺れてしまうものなんだな、と。
応援していた気持ちは、
嘘じゃなかった。
でも同時に、
「もう前と同じ目では見られないかも」と思ったのも、
きっと正直な気持ちです。
人は変わる。
見え方も変わる。
それを受け入れられる日も来るかもしれないし、
来ないかもしれない。
今日はただ、
このモヤっとした感覚を、
毒りんごアパートの一室にそっと置いておきます。
誰かを叩くためじゃなく、
自分の気持ちを確かめるために。
……静かに、ね。
