こんにちは

 

静嘉堂文庫美術館『ハッピー龍イヤー』を拝見してきました。これでもか!というぐらい龍・龍・龍です。静嘉堂文庫が誇る所蔵品の龍がいっぱいです。

 

▲チラシ表

 

■トークフリー!

 

今週末で終了する企画なので恐縮ですが、29日をえらんだのは、特別な日だったからです。この日は「トークフリーデー」で、「普段ご遠慮いただいている展示室内での会話が自由にできる日」として、入館いただいた方、どなたも作品を御覧になりながら、友人、家族と自由に話せるものだったのです。学芸員さんの列品解説もあり、たいそうな賑わいでした。昨今の博物館・美術館では鑑賞しながら話す・話し合うことは普通のこととなりつつあります。かつての「静粛」もよいのですが、いろいろな人の多様な見方・感じ方を交流するのも大いに意味あることです。これからも「トークフリー」は増えるものと思います。

 

▲チラシの裏

 

展覧会の構成は

《第1章 龍、東アジアを駆ける》

《第2章 龍、中国工芸に降臨す》

《第3章 龍、日本を駆け巡る》

《ホワイエ 龍、丸の内でお迎え》

《第4章 龍、茶道具に入り込む》

 

景徳鎮官窯の傑作も盛りだくさんです。明・清の龍の意味も学べます。ご存じの方も多いと思いますが、龍の爪の本数に違いがあります。五本指は皇帝しか使えないことになっております。四本、三本と指が減っていきます。首里城の龍などと比べてみてください。

 
展覧会の目玉といってよいのが橋本雅邦の『龍虎図屏風』です。

 

▲重要文化財『龍虎図屏風』絹本著色・六曲一双・明治28年・静嘉堂文庫

(条件付きで撮影OKです)

 

前回の川越市立美術館の回で橋本雅邦についてふれましたが、狩野派の流れをくんでいる絵師でありながら、本作は西洋絵画も含め、新しい絵の世界に挑んだ作品です。並べて展示されている鈴木松年『群仙図屏風』とともに第4回内国勧業博覧会に出品された記念碑的作品でもあります。

 

展示本の中に「画竜点睛」に関わるものがあります。さがしてみてください。

 

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◼️概要

静嘉堂文庫美術館『ハッピー龍イヤー!』

2月3日(土)まで

↓公式ページ↓

 

 

▲入口 ホワイエより撮影