こんにちは

 

お気づきの方、いらっしゃいますか。かつて『山口百恵は菩薩である』という本がありました(平岡正明著、現在は講談社文庫版がお求めいただけると思います)。そこからタイトルをいただきました。

 

『乃木坂っ、どこ?』『NOGIBINGO!』から知っている齋藤飛鳥さんですが、すごいなと思ったのは踊りです。私の好きな曲『Sing Out!』のセンターとして、ソロパートのダンサーとして、魅力あふれるパフォーマンスを見せてくれました。あの見せ場は齋藤飛鳥ならではのもの、必見です。


2021年には東京国立博物館-表慶館で開催された『春夏秋冬/フォーシーズンズ 乃木坂46』で主たるメンバーのトップに選ばれ、春の桜を演じ切りました。

 

2021年9月4日から11月28日まで開催されました。本館にかけられた案内タペストリー

 

表題は「日本美術の遠近表現」、原品となるのは「国宝 花下遊楽図屏風 狩野長信筆」です。映像作家は大久保拓朗氏、スリットカーテンを垂らし、壁に齋藤飛鳥の姿を大写しにしました。絵は戦国時代、明日をも知れぬ命、つかの間の桜の花をめでつつ踊る女性たち、一説には浅井三姉妹であると言われるものです。表慶館は中央の大ドームから下部にいたる吹き抜けが壮麗で、その大理石の床の上で飛鳥が舞います。その姿は天女のようでした。

 

他のメンバーと比べて、大きく違うのは所作ではないでしょうか。手の使い方、指先の美しさが抜群です。ネットでは「単なる筋力不足」「さして上手くない」といった声もあります。でもアイドルの中では圧巻だと思いますよ。バレエだって宝塚だってビジュアルは大事ですから。

 

彼女のその後のことはご存じの方も多いと思いますが、次々と同期や後輩が卒業する中、乃木坂46を支えました。しかしながら、五期生も加入して後輩たちが主体となる中、卒業を決意します。11年、添い遂げた彼女には感謝しかありません。これからの彼女の活躍と幸せを祈ります。