「奇跡」により絶望的な状況から一変、希望を生み出したtomogguさんは、絶望の元凶となったソーサラーと、オーズのカードが浚われる原因となった赤い宝玉を倒した。
その後、オーズのカードの元へ辿り着いたtomogguさんの体は、タジャドルからタトバコンボへと戻ってしまった…。
「コラボとカードと黒い奴」第9話、どうぞ!

to「…さぁ、俺と一緒…に……」
【…tomogguさん?tomogguさん!!】
…ついに気力の限界を迎えたtomogguさんは、倒れ込んでしまう。
オーズが幾ら強く呼びかけても、ピクリとも応えなかった…。

そこへ、フォーゼとWがやってきた。
「オーズ兄ちゃん!tomogguさん!大丈夫か?!」
【俺は大丈夫だけど、tomogguさんが…!!】
「…呼吸はしてる。気を失ってるだけだな」
「それだけで済んでいるというのが凄いね。アレだけ激しく動けば、気を失うだけでは済まないのでは…?」
「相棒、それ以上は…」
「…すまない、僕とした事が」

Wはオーズのカードを抱きかかえ、フォーゼはtomogguさんの体を背負いながら、メダジャリバーを手に持って移動しようとしていた。
「…おい、大丈夫か?一人で全部背負うなんて無理だろ」
「メダジャリバーだけでも、僕たちが持っていくが…」
「だ、大丈夫だ!この位、どうって事はねぇさ…この人は俺達の仲間で、恩人、だからなっ!」
一人だけで解決させてしまった申し訳なさもあるのだろう…フォーゼは根性と気力で体と武器を持ちながら移動を始め、Wもそれに続いた。
ここで話は、ウィザードがラディの体の異変に気付いた頃に遡る…。

「おい、アンタ…体がエライ事になってるぞ?!」
ラ「…あぁ、仕方ないさ…ありったけの魔力を放出したんだ、そりゃ体にヒビの一つも出来るって話だよ」

そう…ラディの体ことバックルには、巨大なヒビが生じていた。
割れ目は赤々しく、見るからに痛そうであった。

「酷い傷だな…とりあえず、傷を塞いで…」
ラ「ダメ!やらなくて大丈夫!ウィザードの魔力は、元の世界に帰る為に使ってほしいんだ」
「だけど…アンタの体がヤバかったら、どうしようも無いだろ?!」
ラ「心配無用よ。それよりも、他のライダー達と合流しよう?そうじゃないと始まらない…」
「…解った。」
渋々納得したウィザードは、バックルを持ちながら、他のライダー達の元へと向かった。

「…ウィザード兄さん?!どうしたんですか、それ?!」
「どうしたって、ブログ主を連れてきたのさ」
「それは解るけど、何かエライ事になってません?!」
tomogguさんが赤い宝玉を倒しに向かった頃、ウィザードを見つけた鎧武は驚きのあまり大声を上げるが、ウィザードは涼しい対応を見せた。

「何か割れてるし、痛そうだし…うわっ、何か噴き出た?!」
「見つけた時、治そうとしたけど断られたんだよ。魔力は元の世界に帰る為に使えってさ」
ラ「そういう事よ。見た目はアレだけど、徐々に塞がって治ってはきてるから…心配は無用なのよ。
それよりも準備だよ、準備。元の世界に帰る為の準備をしないと…」
ラディは心配するライダー達を宥めつつ、元の世界へ戻る為の準備を急がせた。

ラ「行きは、自分とウィザードの魔力だけで何とかなったけど…帰りは、ライダー全員の力が必要になるなぁ」
「ライダー全員って、俺も?でも俺、魔法は使えないんだけど…」
「神様としての力なら、使えるんじゃなかったか?」
「…使えるには使えるけど、紘汰みたいな感じには…そもそも、アレって「いざという時にしか使えない奥の手」みたいなもんだから、簡単には…」
ラ「あー…大丈夫。わざわざ極アームズにならなくても良いよ。必要なのは、ライダーとしての力だから」
「ライダーとしての力?」
ライダーとしての力とは?と、ウィザードと鎧武は首を傾げた。

一方、ライトルと鎧武・闇の対決は、拮抗状態を続けていた。
「とっとと…くたばりやがれってんだよおおお!!」
「断るってんだろ!!状況的にくたばるの許されない雰囲気だから、尚更じゃあ!!」

「…二人とも、そこまでだ」
「…テメェ、どういうつもりだぁ?!」
「ゲッ?!2対1とか勘弁してくれよ…」
突如割り込んだソーサラーによって、2人の対決は突如中断された…。

「…宝珠がダメージを受けて、計画が全て水の泡となった。
私自身も深いダメージを受けてしまってな…「願い」を叶えたいなら、撤退するしかない」
「ふざけんな!!計画も願いも知ったことか!!…だったら今度は、テメェをやってやるよ!!」
激昂し、ソーサラーに凶刃を向けようとする鎧武・闇。
が、ソーサラーは動じる事無く立ったまま…何故なら…。
「鎧武・闇の足元に…カードが!!」

カードが姿を現した瞬間、鎧武・闇の姿はカードの中に吸い込まれるかの様に消えた。
「…やれやれ。彼は気性が荒すぎる…だからこそ、頼もしくもあるのだが」
「封印…されちゃったよ…」

ソーサラーは鎧武・闇のカードを拾い上げると、魔法陣を出現させ、自らの体とカードに纏わせた。
「…今回は、我々の負けだ。潔く身を引こう」
「今回はって…次回なんか無いっての」

「…フフフッ。この計画に興じているのは、我々だけでは無いのだよ。
その時が来るまで、せいぜい束の間の平穏を楽しみたまえ…」
やがて魔法陣は巨大化し、ソーサラーを飲み込んでいく。

不穏な言葉を残し、ソーサラーはこの空間から姿を消した…。

「我々だけじゃないって…誰が参加してるか教えろってのなー…って、そういやtomogguさん達どうなった?!」
ソーサラーが消え去るのを見送ったライトルは、tomogguさん達の様子が気になり、慌ててtomogguさん達の元へと駆けて行った。
そして今…ラディとライダー達は、元の世界に帰る為の準備を着々と進めていた。

「これがライダーとしての力かー…何か不思議な感覚だなぁ?」
「力が吸われてるのに悪い感じがしない…むしろ、力が湧き上がってくるみたいな?」
「俺にも、あったんだ…不思議な力が」
ラ「不思議な力というか、ライダーとしての力だよ。
平穏や自由を脅かす存在から人々を守り、人々を助ける戦士としての力さ。
んで、その力を自分が吸収して魔力に変換…何者にも妨げられない、強力な帰宅用魔法陣が出来るって寸法ですよ」
「…帰る為だけの魔法陣を作るにしては、何か凄い力を利用している気が…」
ラ「言ったじゃん、何者にも妨げられない、強力な帰宅用魔法陣だって。
…この世界から元の世界に戻るまでの間、何かに邪魔されたり、余計な物を連れてこない様にする為には、凄い力を利用しないと。
ましてや、tomogguさんの件もある…何が何でも無事に帰らないと」
「そっか…それなら、幾らでも使ってくれ」
「それなら、喜んで力を与えるさ」
「だったら、俺も…あ、あれは!!」
ライダーとしての力を存分に与えると決めたドライブが目にしたもの、それは…。

tomogguさんを抱きかかえたライトルと、フォーゼとWだった。
ラ「おお!!無事に戻って来たか勇者達よ!!…てか、tomogguさんどうしたでござる?!」
「何キャラだよ、お前は。tomogguさんなら、気を失って寝てるよ」
「オーズのカードも大丈夫だ」「悪用されなくて何よりだったよ」
「てか皆…何で手からビームだしてるんだ?」

手からビーム発言に、ライダーとしての力を与えていたライダー達は軽くコケた。
「これはビームじゃなくて、ライダーとしての力なんですよ」
「ライダーとしての力?」「何だいそれは…実に興味深い」
ラ「皆が安全かつ確実に、元の世界に戻る為に必要な力さ。
それを自分が魔力に変換して、帰宅用魔法陣を作るって訳よ」
「説明になってない様な…てか、これって俺達も協力しなきゃいけないパターン?」
ラ「勿論。力が多ければ多い程、強力かつ安全性の高い魔法陣が生み出せるからね。
tomogguさんとライトル以外のライダー達には、ライダーとしての力を提供してもらうよ」
【提供って…それ、俺にも出来ます?】
ラ「出来るよ。提供ってか、こっちから吸収するって形なんだけどね」
「よし!そうと決まったら、俺達もライダーパワー提供だ!」
「ライダーパワー…そっちの方が語呂良いな」
…こうして、ラディとライトルとライダー達によって、元の世界に戻る為の準備は着実に進んでいった。
それは、コラボの終わりが確実に近づいているという事でもあった…。
第10話に続く…。