絶望を打ち破り、希望を生み出した英雄を助けたい…願いを叶えてやりたい…。
tomogguさんによって助け出されたライダー達とラディとライトルは、そんな想いを胸に元の世界へと戻る準備を進めていた…。
「コラボとカードと黒い奴」第10話、どうぞ!
「ライダーとしての力」もとい、「ライダーパワー」…。
それは、人々の平穏と自由を脅かす存在を倒し、人々の平穏と自由を守って来た戦士達のみが宿す強いエネルギー…。

そして、その力は今、自分達を助けてくれた英雄を助ける為に…。

英雄の願いを叶える為に…。

…英雄を助けられず、危機を招き、全てを背負わせてしまった自分達の不甲斐なさを繰り返さぬ様に。
と、様々な想いと願いを乗せて…。

集まり満ちたライダーパワーは一つとなり、何時の間にかラディの上に置かれた英雄の体を通じて光り輝き…。

直後、ライダーパワーは宙に向けて光の柱を生み出し、異空間は眩い光に包まれた。
「うわっ?!めっちゃ眩しいな?!」
「何処まで伸びるんだ、この柱…」

暫くすると、眩い光から幾本もの魔法陣が生まれ、ライダー達を囲んでいった。
「これは…魔法陣か?」「紋様から察するに、そうだろうね」
「俺の使ってる魔法陣と違うな?」

宙から現れた巨大な魔法陣から、雪の様に光の粒が舞い降る…。
「綺麗だなぁ。雪みたいだ」
【あぁ…何だか、心が落ち着くよ】

ラ「じゃあ、ウィザード。発動よろしく~」
「え、俺が発動させるの?てか、どうやって??」
ラ「普通に魔法を使う要領でやれば大丈夫よ。
あの時、魔力は元の世界に戻る為に取っておいてって言ったのは、その為なのだよ」
「そうなのか…それじゃ、いきますよっと!」
\テレポート!プリーズ!/
移動魔法が発動されると、巨大な魔法陣は電撃を発し、戦士達を元の世界へと帰し始めた…。

to(……ん??…俺は、一体、どうしたんだ??)

「あ、気が付いたみたいだよ!」
「俺、W達呼んでくる!めちゃめちゃ気にしてたし!」
tomogguさんが目を覚ますと、傍らには何故か、クウガとアギトと龍騎とファイズが居た。
意識を取り戻したばかりで、さっぱり状況が解らないtomogguさんは困惑気味にライダー達を見ていた。

to「…そうだ、オーズさんは、Wさん達は…うっ!!」
「いきなり起きるのは危険だよ…落ち着いて?」
「アンタ、今まで泥みたいに寝てたからな…いきなり動くのは、危ないぜ」
オーズ達の事を思い出したtomogguさんは、布団から出ようとするが、激しい筋肉痛が全身を襲った。
アギトがそっと体を支え、ファイズも気遣いの言葉をかける。

「オーズとラディさんなら、此処にいるよ?W達も無事。今、龍騎が呼びに行ってるから、もうすぐ会えるよ」
to(…あれは、カブトにキバ…ディケイドに、電王も居る…)
クウガの言葉の通り、オーズのカードとラディは、布団の中に入った状態で居た。
よく見ると、他のライダー達が彼らを見舞って?居たりしていた。

「よう。聞いたぜ?アンタ、大活躍したんだってな?」
「ったく、水くせぇなぁ…俺を助っ人に呼べば、気絶するまで戦わなくて済んだのによぅ…」
「お前は、目立ちたいだけだろう…ともあれ、無事に目が覚めて良かった」
「本当です…帰って来た時は、どうなるもんかと皆、心配してましたから…」
「み、皆…一気に話しかけたら、tomogguさん混乱しちゃうよ?」
「仕方ないさ、それだけ心配してたんだし」
オーズとラディを見舞って?いたライダー達は、tomogguさんが目を覚ました事を知ると、一斉に駆け寄って言葉をかけた。
その様子に、一歩引いたブレイドが落ち着く様に声掛けし、響鬼は苦笑しながら見守っていた。

「W達連れてきた!起きてくれてホッとしたぜ~」
to「…皆さん、無事だったんですね。という事は、此処は本当に…元の世界?」
「ああ!俺達の居る世界だぜ!」
「戻った後は後で、大変だったけどね…」
龍騎が連れてきたオーズ以外の二期組ライダー達の姿を見て、ようやく元の世界へ戻って来た事を実感したtomogguさんと、目覚めを喜ぶライダー達。
此処で話は、オーズのカードを取り戻す為に異空間へ向かった頃に遡る…。

二期組の異変を察知した一期組達は、彼らが居た場所へ向かった。
が、二期組、ラディとライトル、そして客人として呼ばれた筈のtomogguさんの姿は無かった…。

一期組は、思いつく場所を探しに探したが、見つかる事は無かった…。

「…ディケイド、貴方の能力でW達の居る場所へ向かわせる事は出来ませんか?」
「無茶言うな。別の世界に行ける能力は、自分が行きたい場所に行ける能力じゃないんだぞ」
「お前なぁ、こういう時は出来なくても「何とかしてやるぜ」っていうのがライダーってもんだろうよ」
「…俺よりも、デンライナーとかハイパークロックアップを使った方が、まだ可能性はありそうだがな?」
「…それこそ、無理な話だぜ?此処には、デンライナーは無いし…」
「ハイパーカブトにも成れないしな…今の俺では」

今の自分達は、待つ事しか出来ない…彼らが無事に帰ってくる事を祈り、信じるしか無い…。

事件が起こっても助太刀してやる事も出来ない自分達の状況に、誰もがもどかしさと苛つきを感じていた……その時。

彼らの居た空間に、突然謎の光が満ち始めた。
「…えっ?!何これ?!」
「何だ、この力…何か懐かしい様な…」

光は輝きを増し、一期組達は何事かと身構える。

空間の一部が裂けはじめ、幾数もの鮮烈な光が疾った。

裂けた空間から現れた者達…それは…。
「なぁ、アレって…まさか…?!」
「…多分、そのまさかだ!」

空間から現れた者達は、二期組ライダー達とラディとライトル…そして、tomogguさんだった。
が、彼らが現れ光が収まった直後、二期組ライダー達の体を謎の電撃が襲った

突然の異常事態に驚いた一期組達は、慌てて彼らの元へ駆け寄った。
「鎧武!ドライブ!大丈夫?!」
「一体、何がどうしたってんだ…?」

謎の電撃を喰らった二期組達だったが、苦しんだり、痛がったりしている様子は見受けられず、一期組達は首を傾げた。
「フォーゼもWも大丈夫なの…?体がエライ事になってるけど…」
「ん?エライ事に…って何だコレ?!体めっちゃバチバチしてる?!」
「何だこりゃ…」「うーむ…何だろう、力が体の中に吸収されていく様な感じだね」

「ウィザード、大丈夫ですか…?体が大変な事になってますけど…」
「俺は大丈夫です。それよりも、tomogguさんが…後ろのオーズ兄さんの中に入ってる人の方がピンチなんです」

「電王、ディケイド。大至急、布団を持ってきてくれないか?三人分」
「布団って…スマホ用の布団しか無いぞ?」
「それで良いんだ。大至急で頼む!」
【お願いします!俺達の恩人の命が掛かってるんです!!】
「カードが喋ったぁ?!…わ、解ったぜ!今すぐ持ってきてやるからな!」
…こうして、何気に風前の灯火だったtomogguさんとオーズとラディは助かり、ようやくコラボが再開される…と思われていたのだが…。
次回、ついに最終話!お楽しみに!