東北大地震もひとつの理由で、2011年の9月に米国から日本に戻ってきました。


帰国後、地元と名古屋の旅行会社で働きました。しかし、20歳代前半で格安航空券を販売する海外専門旅行会社で働き始めたころと何かが違う。スマートフォンで航空券もホテルも自分で手配が出来る時代になり、経験を生かした別の形で人の役に立てないかと思いました。




車の運転が好きな私は、ロバート・デニーロ主役の「タクシードライバー」に憧れていたのです。個人タクシーを開業するには、タクシー会社に10年働かないといけません。また、制服着用が義務つけられており、サンフランシスコで見ていたポロシャツにジーンズ姿のタクシードライバーには日本ではなれません。

サンフランシスコ在住時は、友達の友人が日本から観光に来る際は、運転手兼ガイドで

ヨセミテ国立公園に釣りキャンプ、ナパバレーまでワイナリー巡り、野球観戦など案内していました。

 

日本帰国後、今の日本社会は、何が必要なのか生活してみないとわからない。

車の運転が好き。制服がちょっと苦手。旅行好き。個人で事業ができる。

高齢化社会の進む日本で、私が人の一助ができるのは、介護タクシーじゃないかと思った次第です。

 

2種免許は、三重県運転免許センターが家の近くにある、教習所に通いたくない、の理由で

一発試験で受けることにしました。運転には自信があるので、6回くらいで路上試験受かるだろうと思っていました。試験官曰く「2種免許は難しいよ。途中であきらめて教習所に通う受験者もいる。」とのこと。 結局、免許センターに通うこと13回、やっとこさ、2種免許が取得できました。

 

その後、三重県社会福祉協議会が主催する講義に参加して介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)を取得しました。

 

介護タクシー開業手続きは、行政書士に依頼せずに、自分で必要書類を集めて、複雑な書類審査をクリアして営業許可を取得しました。既に開業されている介護タクシーのドライバーに連絡を取り、見知らぬ私に開業手続きに必要な情報を教えてくれたおかげです。

 

スロープ付きワゴンは、香川県にある福祉車両専門店の坂出自動車に実車を見ないでネットでオーダーして購入しました。津市役所で仮ナンバーをもらい、行はバス、帰りは購入したワゴンで津に戻ってきました。

 

介護が必要な高齢者や障害者の足として、病院や施設への送迎だけでなく、小旅行、買い物、スポーツ観戦、冠婚葬祭など、生活を楽しむ一助をしたいと思っています。

将来は、訪日を希望する介護の必要な日系人、外国人の案内をするドライバーでもありたいと思っています。