1965年12月5日

 

全国高校長会が、高校入学者に2~3割が高校教育についていけないと発表した。この調査は昭和38・39・40年に、全国の国立・公立・私立高校に入学した生徒の国語・数学・英語・の入学試験の得点を集計したもので、入学者のほぼ半数が調査の対象になった。

 

集計は各科目ごとに「0~39点」を高校過程習得するのに困難。「40~59点」を学習指導上問題がある者、「60~100点」を学習上それほど問題をもたない者の三つに分類した。

 

その結果数学では25%、英語では21%、が学習困難となり、数学・英語ともに、59点以下の者は、ほぼ半数にも達している。国語は60点以上のものが64%を越えている。この結果は日本の教育に対するいろいろな問題を示している。

 

高校全員入学などは特殊教育を考えない限り、無意味であるばかりでなく、ついていけない生徒は、非行に走るおそれもある。

 

人間としては平等であっても、能力は決して平等ではない。