おわかれはモーツァルト | dokidoki感

おわかれはモーツァルト

こんにちは

この本を読みました

中山 七里

おわかれはモーツァルト







簡単なあらすじ

盲目のピアニストが殺人事件の容疑者となり
あの男が救出のため参上


感想

中山さんの 音楽 サスペンス 青春ドラマを描く
岬洋介シリーズ第8弾です

盲目ながらショパンコンクールで入賞したピアニスト
榊場は日本で絶大な支持を得て 音楽活動をしています

先天性の障害なので 幼少期から面倒を看てきた母
ピアノ指導を行ってきた潮田
榊場の才能に惚れ マネージャー志願したTOM

3人は全員 榊場の音楽的才能を認めるファンであり
全力でサポートするチームで 順風満帆な所

フリーライターの寺下からインタビューの依頼があり
受けると 寺下は本当は目が見えているのでは?と
邪推な質問に 一同怒りを覚えまくります

寺下を追い返すのですが ネットに出鱈目な邪推を
上げるばかりか 全国ツアー初日のコンサートで
いまいましい野次まで飛ばす クソ野郎でしたが

ある日 寺下が銃で撃たれた死体で発見され
それが 榊場のピアノ練習室だったことから
榊場が容疑者となってしまいました

そこに 天才ピアニストかつ 司法試験合格者の
岬洋介が登場する という物語でした

盲目の音楽家と称するも 実は見えていたという
詐称を働いていた者がいたから それが物語の
着想になったのではないかと思いますが

障害があるかどうかなんて 調べれば判るのに
フリーライターは真偽なんてどうでもよく

記事が雑誌社に売れれば それで良し 
売れないなら捏造を世に出そうとすることで
相手から強請ろうとする 自分が良ければ
相手の事なんか考えない ゲス過ぎる人間で
とても不愉快だったのですが

こんなゲス 実際にいるのでしょうね
最近のニュース見ていたら 痛感します

売上のためなら そんな真偽定かではない
記事を載せてでも刊行する週刊誌の姿勢は
他人の人生を顧みず 自らの利益だけ考えるのは
まったくメディアの体をなしてなく 本当にクソです

最近私は 飲食店や病院などの待合室に置いてる
その手の週刊誌 まったく読まなくなりました

そんなのでこの物語は とてもシンパできたし
岬が登場してからの展開 物語は やさぐれた感情を
ほぐしてくれるようで とても良くて面白かったです

しかし音楽を文字で表現するののは
シリーズ1作目の さよならドビュッシーほどではないし

この事件の犯人 動機は序盤から想像したものが
当たっていたので 意外性は無かったのは残念でした

でも 岬洋介のキャラがよくて 面白っかったです