流星の絆 | dokidoki感

流星の絆

こんにちは


この本を読みました

東野圭吾

流星の絆







簡単なあらすじ

両親を殺害された子供3人が成長すると
捕まっていなかった犯人を見つけ復讐を企てます



感想

こちら10年以上前にドラマになっていたようで
私はまったく観ていませんが 高視聴率だったようなのは
二宮和也さん 錦戸亮さん 戸田恵梨香さん 要潤さん
というキャストのおかげもあるでしょうけど
一番は原作の出来でしょうから 楽しみに読んでみました

ハヤシライスが有名な洋食屋を営む夫婦には
小学生の長男 次男 長女 子供3人がいます

ある夜 子供達は獅子座流星群を見るため 家を抜け出します
しかし曇天のため見る事はできず 家に戻ってみると
両親が刺殺されているのを発見します

次男は帰ってきた時 家を出る男の顔を見ていたから
警察は似顔絵を作成し捜査するも 犯人は捕まりません
未解決のまま 子供らは児童養護施設で成長します

ここまで読んだ時は 子供3人が親の仇をうつ
「さまよう刃」の逆バージョンなのか

それとも3人が不幸な境遇で苦しい生活を描く様子なのか
しかし何かで成功する話なのかと思っていたら

成長した3人は詐欺師になっていました

しかも きっかけは長女が教材商法で騙されてしまったから
騙される側ではなく 騙す側になってやるという志です

いやー自分がされて嫌なことを 他人にしてはいかんだろ
しかもそれが犯罪なんて まったく共感できません

よく部活で先輩のしごきを受けて 自分が上級生になると
後輩に同じ目に遭わせるとかありますが 
私はそんな負の歴史は断ち切った方が良いと
中学生の時から そう考えていたから 大嫌いな考え方

実際先輩からタバコの根性焼を受けたこともありますが
後輩に同じ仕打ちや 八つ当たりめいた事はしませんでした

なので ちょっとシラけつつも 読み進めてみると
騙すターゲットが洋食チェーン店社長の息子に決まり
次男と長女が近づくと 社長は事件の日に見た男だと言い出し

昔のことだから 記憶違いかもしれないと思うも
長女がその店のハヤシライスを食べると決定的となります
父親が作るハヤシライスの味だったのです

犯人を見つけた3人はどうするのか
という物語でフラグ回収や スリリングにハラハラさせたり
サスペンス性あるし どうなるのだろ とは気になるも

被害者遺族の3人は 容疑者を追い詰めるために
法律を破りまくります 

ただでさえ詐欺師設定が釈然としないところに
犯罪者を追いつめるため 他人の迷惑顧みない行動を取る
その設定は 自分らが嫌な目に遭ったことあるのに
他人の不幸を考えない行動する人たちに
私はまったくシンパできませんでした

そしてラストは 私が予想したパターンの一つで
ネタバレになるから詳しくは あとで書きますが

アンジャッシュのコントを劣化させたようなにも感じる
私はイマイチに思うラストでした

この本面白いのですかね?
私はまったく面白くありませんでした







ここからオチを書くので気をつけてください














社長は両親を殺害した犯人ではありませんでした

金に困っている両親からレシピを買うために家に行くと
既に両親が殺されていたと言うのです
そして出て行く所を次男に見られていました

ならば社長は はじめからその事を警察に言うべきだし
その時に言えなかったとしても 物語中の佳境で
警察に正直に話しておけば こんな事にならなかった

犯罪者でもないのに 保身をしてしまったが故に
2次3次災害を巻き起こしてしまっただけの話で
要は話さなかったから 壮大なすれ違いが始まっている物語

これは見方によればコントとしか思えなくて
サスペンス 人間ドラマとは かけ離れていると思いました

そして犯人と その行動は無理がありすぎると感じた
まるでファンタジー設定で つまらなかったです