息子がまだ幼稚園の年中だった頃、夜寝かしつける時に、
「早く明日になるといいね、明日はきっと今日よりもいいことあるわよ。だから、早く寝ちゃおうね。」と言っていた。
あるとき、息子が、「ねえ、ママ、今日は明日?」と尋ねてきた。
「イミフ」だったので、「今日は今日よ。明日は、まだ。今日まだ終わってないよ。」と答えた。
翌日、また、「ねえママ、今日はもう明日?」と言う。
昨日と同じように「今日は今日よ。明日は、まだ来ないわ」というと、
泣き出してものすごく不機嫌になってしまった!
「いつ明日になる?いつも今日ばっかり。いつ明日が来る?明日になればいいことあるんでしょ」と泣きじゃくる。
そうか! とここで初めて気づいた。
「そっか!智くん、今日は、明日なんだよ。昨日からみたらね、もう明日になった。だからいいことがきっとある。よーし!見つけに行こう」
と、公園へ遊びに行き、スーパーでおやつを買って帰ってきた。
息子は大満足で「良かった、やっと明日が来た。ずっと探してたんだ」という。
子どもの発想は面白い。素直すぎて、びっくりしてしまう。
「きのうは 今日のほんの思い出。そして、明日は、今日の夢」
カリル・ギブランのこの言葉を目にして思い出した 可愛い息子のエピソード。
一日一日は、大切に過ごさなくちゃね。