またひとつ季節が変わります
とても切ないです
そしてまた
とても考え深いのです。

誰にでも安易に飼えるわけじゃないし
どの犬も同じではないし
生まれてから人と関わり生きてきてない犬たちにとって
脱走や迷子が起こり得ます。

そのたびに思うんですよね…
考えてしまうんですよね…
犬にとっての幸せのことを。

もちろんちゃんと時間をかけて
人との暮らしを見せて教えて慣らしていけば良いのかもしれない
少なくとも良いと思います。
人と暮らすことを知ってもらうことは大切だと思う。

殺処分ゼロ
これは大切だけど
大切なのは
それだけじゃなく
その先にある幸せな犬生だと思うんですよね。

そうなると
殺処分を逃れたとしても
犬たちにとっては、それは知ったことじゃないわけで
人との暮らしを教えてあげないと
それは丁寧に時間をかけてしないと
脱走も迷子もなくならないというか
可能性はなくならないというか
そう思うんですよね。

彼らにとって
暮らしてきた場所
もとの暮らしかた
そこへ戻ろうとするのは、むしろ自然な行為でもあるのかもしれない。ということです。
懐かしむ思いや記憶というものは誰にでもあるもの。
良し悪しではなく、です。

だって
それが危険で過酷でなんてことは
やはり彼らには、知ったことじゃないんだろうと。思うわけなんです。

譲渡する際には
捕獲保護された犬たちを、直ぐに里親募集して県外へ移送したり、里親さんへと渡すよりも
里親さんと犬たちがパートナーとなるまでの大切な時間
学び合う時間が本当は必要だと思うんですよね。

愛護セーターで行っている
犬と触れ合い
飼い主もまた飼い主となるための教育の場と時間
その大切さと尊さを改めて感じています。

ここで思うのは
最初に書いた通り
飼い主となれるひとも誰でもではないように
誰でも保護団体や誰にでもボランティアができるというわけでもないと思うんですよ。

預かりボランティアとして、保護犬を預かり家庭で人と触れ合い暮らす機会をえられることは、犬たちにとって貴重な経験を積み重ねる時間であり大切だと思う反面

資金繰りや人手不足に苦しみ、結果として犬たちのためにもならず、崩壊するボランティアや団体さえあるのですから、ボランティアや保護団体が数あれば良いわけでもないということになるんですね。 

ボランティアや保護団体といっても
私たちと変わらないですよ、「多頭飼育」「多頭飼育者」でしかすぎないんですよ。

保護団体や保護施設となる場所が多く望む声もあるけど、逆に混乱を招く場合も多く存在していて、そのたびにきちんと活動されてる皆様にシワ寄せがいってしまうのです。(多頭飼育崩壊)

きちんと行政登録して、愛護センターと連携をして、互いを信頼し合って、互いの持ち場を活動する。地域一丸で殺処分ゼロに向けて活動できるボランティアや保護団体たちが望ましいでしょう…

ここ何年もかけて動物愛護について書いてきましたが、ここにきて思うことが今日ここに書いてることなんです。

なかなか、なかなか、殺処分ゼロは一筋縄にいかない、保護犬の譲渡活動は、その後の犬と人の幸せまでを考えると思った以上に難しいことでもあると思うようにもなりました…。



アイヴィくんは、実は以前に脱走したときに、ブログから皆さまへ捜索のご協力をお願いするお手伝いさせていただきましたので
気がきじゃないです。



ご家族の諦めない捜索
飼い主という責任と愛情にも大きな敬意を持っています。

だって
こんな飼い主さんばかりじゃないもの…
探さなくなる飼い主さんもいるんだもの…

もっと言えば
ノーリードにしていたり
何度も脱走させてたり
狂犬病予防法で定められた「所有者明示の義務」
鑑札と狂犬病注射済票を装着もしてない
なんて、飼い主さんは多いんだもの

それでいなくなったら
大切なんです!なんて言われてもね…

本当に大切に思ってるなら
日ごろから失わないようにするでしょ

これくらいも守れないひとは、犬を飼う資格もない、殺処分に文句言わないでほしいと常々思っております。

あげく行政の批判し殺処分するな!
殺処分反対、殺処分ゼロと唱えるだけ。

声をあげるなら、啓蒙や啓発として犬や猫を飼う飼い主たちに向けてなのに。

さらには迷子犬を保護してくれた人には飼い主見つからないと保健所行きで殺処分されますから気をつけて!警察や保健所へ連れて行かないで!と、善意に対して飼い主のもつべき責任の押し付けまでする。

こうした勘違いこそ、犬たちの不幸のはじまりと終わりなき悲劇だと気づいてもほしいんです…。


飼っているペットを行き場のない身元不明の犬猫にしないのは飼い主の責任あるつとめです。
犬には鑑札・予防注射済票の装着義務を守り、所有者を明示しましょう。

猫にはマイクロチップや迷子札を首輪に装着して室内飼育をしましょう。

万が一迷子になったとき
運良く保護されれば、私たち飼い主が特定されて連絡がきて再会できる可能性があるのですから。
Lovely days  CHIKA'S MIND TRIP