愛知県動物保護管理センターより成犬のレスキュー完了。
山で3年、生きる為に食べ物を探して必死で生きてきた。
余程お腹が空いていたのでしょう。
捕獲機で捕まりセンターに収容。
一週間の公示期限が過ぎて慣れないからと殺処分対象でしたが、県の職員さんのご厚意でこの度、当会が保護する事になりました。
初めての首輪。
初めてのリード。
キャリーの中では脱糞とおしっこ。
何もかも彼には怖い事ばかり。
もう大丈夫だよ。
これからはお腹いっぱいご飯も食べれるよ。もう大丈夫。
沢山の仲間も待ってるから。
安心してね。さぁー帰ろう。
これから少しずつ人慣れして家庭犬になれるように訓練します。
只今、メディカルチェック
去勢手術、狂犬病完了。
私達は尊い命を守ります。
どんな子達も見捨てません。
NPO法人アニマルレスキューMikiJapan


ほとんどの人が警戒心のない心の飼い犬の柔らかい肉球しか知らないはず。
こんなにもギュッと爪先を丸めるほどの力がこもる犬の脳裏と気持ちを理解できないのではないでしょうか…

私も少なからずその一人です。
どれだけ想像しても立場で考えても、この子の脳裏も心も知ることはできません。

そんな私があえてブログにしようと思いに至ったのは、NPO法人アニマルレスキューMikiJapanさんの投稿を読んだ時、ふと浮かんだことが「ルルちゃん」と重なり、なんだか急に勝手な親近感を感じてしまったからです。(笑)

余程お腹が空いていたのでしょう。
捕獲機で捕まりセンターに収容。

そう、ルルちゃんも倉敷の山のなかで暮らしていましたが、捕獲器に入ったことで収容保護された野犬でした。

見渡しても捜し求めて歩いても食べれるものが見当たらず、お腹が空いていたのでしょう、いつ食べられるか分からない生死を分けるほどの空腹、生きるために食べなければというほどだったのでしょう。そうでなければ、警戒心の強い犬が自らイノシシの捕獲のために設置されていた捕獲器に入るなんて。

きっときっとこの子も純粋に「生きるために食べる」そのために捕獲器に入ったのかなと思いを馳せています。


幸せを知ってほしい…

NPO法人アニマルレスキューMikiJapanさん、いつもありがとうございます!

何をされるのかと怖いと思う。
どんな場所なのか不安だと思う。
見るもの嗅ぐもの初めてばかり。
ドキドキして気が抜けずに緊張して逃げ出したいのかもしれない。

ゆっくりゆっくりと、食べたことのない差し出される美味しいご飯を気に入ってくれたら嬉しい、屋外と違って守られた危険のない環境を感じながら、安心を知ってほしい、人から受けられるお世話の優しさを知ってほしい、人間社会を眺めながら、人と暮らす生活を眺めながら、思っていた怖い場所じゃない、思っていた怖い人たちじゃない、そう思ってもらいたい。

先ずは初めての時間を過ごすことで精一杯ですよね、ゆっくりゆっくりでいいのです。焦らずともMikiJapanさんが優しく見守り大切に時間をかけてくれますよ。

いつか時が来たら、いろんな人に出会い、一緒に幸せになろうと思ってくれる飼い主さんと出会い、愛されて暮らせるようになってほしいです。

また飼い主さん募集の際に必要であれば皆さんにも声かけをさせていただきたいなぁと思っていますが、下のリンク先の『NPO法人アニマルレスキューMikiJapan』のサイトをご覧になってください。定期的に開催されている譲渡会や里親募集されている犬たちに出会ってもらえると嬉しいです。



私の暮らす街中は、朝晩の散歩で挨拶を交わす犬たちと飼い主さんがいても、放し飼いの猫も見ない、捨て犬?野良犬?迷子犬?ひとり歩きの犬たちに出会うこともないのです。

しかし収容情報を開くと、保護された場所をみると「あそこか!」と浮かぶ市内の地域は大抵が田舎、そして収容情報に並ぶ犬たちは大抵が同じ地域です。

街中に比べれば横のつながりが色濃く残る良い地域でもあるはずなのに、動物たちにとっては、田舎だからの曖昧で杜撰な古い犬の飼い方と飼い主さんの意識の低さが問題であることが収容情報からも見えてきます。

海も山も程よくある愛知県には、静かな自然の多い田舎はあります。こうした野犬たちが人目を避けて密かに人里離れた場所で暮らしているのでしょうね。

産まれながらに飼い犬だった迷子犬には死を意味するほど過酷な環境です。
産まれながらに野犬として育った犬たちにとっても健康的な暮らしのない過酷で寂しい環境です。

産まれながらの野犬も、避妊去勢されずに飼われていた誰かの飼い犬から生まれた犬たちでしょう。犬を飼いたいと飼い主となった人間が、逃すことなくきちんと飼ってさえいれば…… 

避妊去勢をして、所有者の明示を示し、届け出さえ出していれば……

探して見つけて必ず家に連れ帰ることをできていれば……

どこかで生きてくれていれば
誰かに拾われて可愛がられていれば
どこまで他力本願なのか
自分の責任を緩和したいのか
自分を慰めたいのか
バカバカしくて同情もできない…

殺処分される多くは迷子犬です。
 
何度も逃したり、犬が帰ってくるのを待っているような飼い方しかできないのなら、飼わないでほしいです。
決して脱走をさせないようにと安全な場所に飼育環境を整えて大切にしてくれる新しい飼い主さんを今すぐにでも探してあげてほしいくらいです。


ペットと人、人と人を結び、地域を良くしていくって時には、そこの中にいる人たちが、問題を問題と把握し、良く変えていくために考え必要な意識を持ち、その意識を共有し目標に向かって本気になっていくかっていうのが、結果に導く凄い力となる「幹」となっていくんだなと思います。


いつまでも一部の保護活動されてる方々のサポートに頼りきりなのは問題外です。
自身の飼い犬のことは飼い主で責任を持って当たり前なのですから、知らないことがあってはならないこと。

暮らす場所は違えど同市。収容情報に並ぶ地域の皆さん、ペットを飼う飼い主さんたちの状況の話をうかがい把握しながら、最低でも所有者の明示の義務からの徹底、ひとつひとつ地道に地域全体の啓発の大切さを知っていただけるようなキッカケ作りにも努めていきたいと思いました。
Lovely days  CHIKA'S MIND TRIP