前記事では小幡の打撃がよくなっている・・・という記事にした。
その前は主に打撃面で木浪聖也と小幡竜平を比較した。
そこで今回は
「木浪の守備はうまくなったね〜〜」
という声に応えて検証したみたいと思う。
=================
拙ブログでもたびたび取り上げてはいるがバッティングに対して
フィールディングの数値比較というのは難しい。
NPBで公式に出しているのは「刺殺」「補殺」に加えて
「失策」「守備率」のみだ。
エラーが少ないから守備がうまい、と言えるか?
反対に多いから守備が下手だ、となるか。
それをいくらかでもわかりやすく数値化してみようというのが
セイバーメトリクス 。
運などに左右されにくく、選手個人の能力を統計学的に数値化したものとされており、日本では私が参照しているDELTA社が扱っている。
木浪の「ショートの」守備指標を見てみよう
糸原健斗に代わり、2019、2020年はショートとして98、91試合に出場。
700イニング以上を守っていたが翌年から激減。
2021年、2022年は主にセカンドを守る。
ショートには中野拓夢が就く。
2022年には出場試合も41ゲームにとどまる。
潮目が変わったのが岡田“どんでん”彰布の監督就任。
春のキャンプ〜オープン戦で「肩の強さ」を見出され(再発見というべきか)、開幕こそ小幡竜平にゆずったものの、3カード目にスタメンで出ると、以降ほとんどすべての試合で先発出場する。
なるほど「忘れていた」肩の強さ。
見ていると「守備もうまくなったなぁ〜」と思う。
・・・だ・が・。
「うまくなったなぁ〜・・・」は
「前と比べて・・・」なのだ。
今季の数値を見てもRngR(守備範囲)は-4.8
ショートしては12球団ワースト。「どん亀」クラスだ。
UZRはほとんどの年でマイナスの数値。
今季も-2.2と赤文字になる。
他チームの遊撃手の数値も参考にあげておく。
スワローズの長岡がぬけている。
UZRは6.7
これは源田(L=5.1)の上をいく数値。
まだサンプルが少ないがジャイアンツの門脇 誠くんがいい。
ドラフト4位ルーキー(創価高校〜創価大学)22歳だ。
表にはないがRngRは8.0。
====================
木浪は入団するときに「内野はどこでも守れる」という触れ込みであった。
ほかのポジションはどうか?
適性をみてみる。
どうやら・・・ショートが一番数値としては悪い。
下に昨年の中野拓夢と出場の多かった2020年の小幡の遊撃の守備成績も付け足しておく。
木浪のいちばん悪いところは「フットワーク」の悪さ。
特に正面の打球に弱い。
足が揃ってしまって前に出れず悪送球・・・というシーンをよく見た。
そのあたりもずいぶんと改善されたように思う。
フットワークもよくなった。
「前にくらべて」
だが。
=================
前の小幡竜平の記事と・・
この木浪の守備の指標を付き合わせて・・・
やっぱりもう少し
「小幡竜平の出場機会」
を増やしたいなぁと思うわけだ。
↓ブログランキングにご協力ください。
こちらをクリックお願いします↓
※画像の無断転用・持ち出しを禁止いたします。
※イラストは著作権で保護されています。
※ブログ中セイバーメトリクス の数値は(株)DELTA社の数値を参照しています。