福留、糸井と引退記事を連続で投稿したが、
もうひとりいた。
もと虎戦士、“ノーミサン”、
能見篤史も引退。43歳だ。
昨年の鳥谷。そして今年の福留、糸井、能見とひとつの世代の終わりを感じる。
能見篤史 背番号14(2005~2020)、
26(2021・2022)
1979年生 43歳 兵庫県豊岡市出身 180cm/74kg
左投/左打 鳥取北高校~大阪ガス
2004年 自由獲得枠入団
※イラストは著作権で保護されています。
この似顔絵イラストは2014年に月刊タイガースの似顔絵塾でなにか賞をいただいたもの。
(ちなみにその年は私、年間グランプリを安藤投手の似顔絵で受賞。)
この似顔絵を描いた2014年あたりが能見篤史の一番いい時期であったように思う。
能見の全成績。
高卒社会人出身、大阪ガスで5年のち自由獲得枠で入団。
すでにタイガースには同級生の井川慶がエースとして活躍していた。
2004年といえばダルビッシュ有が日本ハムに単独指名された年。
一悶着あり、楽天に一場靖弘が入団したのもこの年。
オリックスに金子千尋、そしてのちに阪神の選手となる久保康友もロッテに自由枠で入団していた。
阪神は能見篤史と岡崎太一(松下電器)の社会人バッテリーを自由枠で獲得。
前年に星野仙一監督のもと18年ぶりの優勝を決めた阪神だが、星野は体調不良を理由に勇退。
岡田彰布が新監督として連覇を狙ったもののBクラスに終わる。
井川慶(14勝)、福原忍(10勝)、下柳剛(7勝)ともうひとり先発が欲しいところ。
そういう事情もあって自由獲得は2枠とも社会人の即戦力候補となった。
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「なぜか」というと能見に失礼だが、能見にはなぜか「エース感」がある。
あらためて成績を一覧にしてみると18年間(実質16年)で104勝。
243試合に先発し24の完投(10完封)であるが、同時に56のホールドがありセーブも4月記録している。先発で結果がでないとしばらくセットアッパーをやり、また先発に戻る・・を繰り返していた印象。
三振を奪えるフォークボールがあり、制球もよかったため勝手よく使い回されたのだと思う。
2011年、初の開幕投手を射止めるとその年は200イニングを達成。186奪三振を記録し12勝をあげた。
翌2012年からも連続で開幕投手(2011・2012・2014年。2013年は回避・2013年は3月にWBCで1試合先発している。)を務め10勝。
2013年は11勝と3年連続で二桁勝利をあげた。
この3年間の印象が強いのが能見の「エース感」の原因だろうか。
2014年は9勝、2015年はふたたび11勝をあげるがその後は数字は伸びず、2011年の 12勝を超える勝ち星をあげることが出来なかった。
2018年からはほぼ中継ぎ登板のみとなり(2018年先発登板3、以降ゼロ)
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2020年は引退を覚悟し臨んだシーズンであったが新型コロナウィルス感染拡大にともなう混乱に、消化不良のままシーズンを終え現役続行を希望。
オリックスがコーチ兼任で救援投手として獲得した。
阪神時代から、後輩を引き連れ自主トレに実施するなど若い選手の人望が厚い選手であったことからも若い投手の多いオリックスへの「コーチ兼任移籍」は適役だったのではないか。
2021年、投手部門のタイトルを総なめにした山本由伸にも的確なアドバイスをゲーム中でも送っていたという報道も目にした。
阪神最終登板でのウィニングボールを「チーム能見」の同じ左腕・岩貞祐太に手渡し、肩を叩いた。
https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2020/11/17/gazo/20201116s00001173471000p.html
SPONICH1 ANNEX(撮影・平嶋理子)
あとはお前がしっかりやれ、という意味であろう。
岩貞は2021、46試合12ホールド
2012年に49試合10ホールドをあげ、特に今季は防御率1,85と見事に覚醒し、能見の期待に応えて見せた。
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能見には「なぜか」エース感があると書いたが、現在エース「格」の青柳晃洋には「なぜか」エース感がない。
後半戦、勝ちに見放され苦しんでいるもののそれは「魔の火曜日」のせい。
4月から7月まで15試合に登板し2完封を含む4完投でほぼパーフェクトな54試合でQS(クオリティスタート)で11勝1敗。
コロナウィルス感染で出遅れながらもひとりで10個の貯金を稼いだのに・・・だ。
能見のW/L、いわゆる勝ち負けの貯金を見てみると2010の8(8勝0敗)が最高で
もっとも成績のよかった2011~2013年は、12勝9敗・10勝10敗・11勝7敗、と3年間でわずか7個の貯金しかない。
にもかかわらず能見にエース感があるのは何故か。
考えてみればその投球スタイルではないだろうか。
球種はストレート、スライダー、フォーク。
ストレートは常に50%前後を占め、特に後年救援にまわってからは60%前後をストレートで勝負している。平均球速は142~4km/hをマークし、フォークボールも平均球速130km/hを叩き出す。
Photo by Sponichi
能見の代名詞ともいうべき美しいワインドアップ。
そこから放たれる直球とフォークボールがわれわれファンのハートを
小細工なく射抜いたのだと思う。
後輩に見せる背中もスマートで偽りなきものだったろうと想像できる。
来季はそのままオリックスで兼任コーチとなるのだろうか。
18年間お疲れ様でした。
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