前半ぶっちぎりで首位を独走していた我らがタイガースは五輪明けの8月からまさかの急失速する。
その原因を探ろうというのが今回の記事であるが、難しそうに言うまでもなく結論はすでに周知の通りであろうかと思う。
いちばん簡単に言うとすれば
前半は全員の調子が良かった。
後半はその調子が落ちた。
ということに尽きると思う。
今季は新型コロナウィルスの影響で各チームの外国人の来日がままならない中、8人の外国人を抱えていたタイガースは開幕から昨年と同様の布陣をひくことができた。
サンズ ・マルテが打線として機能し新加入の佐藤輝明(←外国人扱い)が爆発した。
投手陣も一時は自由契約になりながら残留となったスアレス が鉄壁の抑えを見せ、昨年ほぼ数字を残せなかったガンケルが先発として覚醒した。
梅野はFA獲得年を迎え充実した一年を送るべくほぼ全ての試合でマスクを被り、5割を超える得点圏打率で下位打線の得点力を上げた。
そこにもう一枚、中野拓夢というピースがはまり下位打線はさらに強虎なものとなった。
結局はこの選手たちの調子を「見極める事ができなかったベンチ」の願力が後半失速の鍵だったと言ってもいい。
当会の編成部長がよく口にする「二毛作」である。
サンズ の調子が落ちるのを
ロハスがカバーできなかった。
佐藤輝明の調子が落ちるのを
大山悠輔がカバーできなかった。
サンズ の調子が急落し、糸原が仕方なく3番・5番を担うようになり、打線のバランスが崩れた。
糸原の抜けた2番に中野が入り下位打線が薄くなった。
下位打線の重圧は梅野ひとりにのしかかり、結果梅野も調子を落としていった。
これらはすべて「予測できたこと」であろうかと思う。
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「俺がヤル!」のキャッチフレーズは選手自身の独立心を向上させ、自身で自身のパフォーマンスを上げることを信条としている。
つまりは「俺がヤル!」は裏を返せば「お前らでヤレ!」なのだ。
個々のパフォーマンスを上げることと、選手のマネジメントは別であろうと思う。
矢野監督の仕事はスターティング表を書けばそれでほぼ終わりだ。
あとは選手と一緒に拳を振り上げガッツポーズをするだけだ。
今季終了後、監督は「選手と一緒に自分も成長しなければいけない」と語ったと言うがまさしくその通りであり、来季も指揮をとることが決定したような報道がされているのでその辺をよく考えてもらいたい。
年間を通じて選手のパフォーマンスを維持することは選手個人はもちろんの事だが監督・コーチの仕事でもあるのだ。
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あの1985年以来となる36年ぶりの「20発カルテット」の月別の数字を見てみる。
打率ではサンズ ・佐藤輝明の急落がひどい。
マルテは8月.400になっているが後半開幕後、ロハスが登録された関係で二軍スタートとなり、1試合の成績だ(5打数2安打)。
自慢の20発カルテットが揃ってこのざまではどうしようもない。
糸原や中野の代わりはいてもクリーンアップの代わりはいないのだ。
本塁打も同様に後半失速がひどい。
コンスタントに打ったのはマルテだけだ。
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それは「得点力」に如実に現れる。
これは月別の得点の表。
・1試合に2回以上得点する
「マルチイニング得点」、
・1イニングに4点以上得点する
「ビッグイニング」
・そして「完封負け」
の3項目を算出してある。
オリンピック休みが7月。
8月からが後半の数字となる。
3~7月は前半85試合
8~10月が後半59試合
■マルチイニング
前半 56/85試合・・・.764
後半 33/59試合・・・.555
■ビッグイニング
前半 16/85回・・・.188
後半 9/59回・・・.155
■完封負け
前半 5/85試合・・・.005
後半 8/59試合・・・.135
後半は半分の試合で1イニングしか得点できないゲームが続き、 4点以上取れる爆発力も低下し、前半ほとんどなかった完封負けが飛躍的に増えた。
「おまえらでヤレ!」のコマが機能しない時はタクトを振る指揮官がコマを動かさなければならない。前半はいわゆる「オートマチック」だったが後半は「マニュアル」に切り替えるべきだったのだ。
その見極め、眼力が矢野監督に欠けていたのか、またはそもそもなかったか。
あるいはあくまで「選手がヤル!」ことが最重要だと考えていたのか。
・・・その可能性もある。
矢野監督の契約が2022年の単年になるのか?
または複数年となるのか?興味深いところだが、まずはヘッドコーチがそのままではどうにもならないと思う。
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