五輪が閉幕。
オリンピックを五輪と書くだけで昭和臭がするのはなぜか。
スケートボードはどうも「遊んでいるだけ」にしか見えない。。。
こんなふうに書くと「年寄り扱い」されるだろうが本当だから仕方がない。
BMXに至ってはもはや「サーカス」だ。
冬季でスノボが五輪競技になると聞き、「それならもうダンサーだって立派なアスリートだ。
そのうちダンスも五輪種目になるぞ」と笑い話をしていたら本当になった。
今回は「そのうちけん玉も種目に追加されるぞ」という笑い話をしている。
つぎはけん玉チャンピオンが演歌を歌いながらメダルをかじるかもしれない。
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さて。今回は前フリとはいっさい関係なく「立つんだジョー」
と・・書くと
我らが「哀愁の北條史也」のことか・・と思われそうだが北條の愛称は
「ホージョー」の「ジョー」だから多少インチキくさい。
「ジョー」と呼ばれるのは名前が「ジョー」であるべきだ。
というわけで
今日の選手解析は悩ましい「阪神・遊撃手問題」にも絡む遠藤成だ。
結論から先に申し上げるが、この選手まぎれもなく
『次期 哀愁候補』
の筆頭である。
以前より当会の編成部長より
「遠藤は外野で育てる」と言われている。
その理由と実情を検証していきたい。
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遠藤 成(えんどう じょう)背番号45
2001年生まれ 19歳
178cm/79kg 秋田県出身 2019年ドラフト4位
東海大附属相模高校
秋田県・・・にかほ市出身・・・・・。
どこだ・・・?
東海大附属相模高校では1年からベンチ入りしている。
高校通算45本塁打を誇る強打の遊撃手。
東海大附属相模高校といえばこの夏、新型コロナウイルスのクラスターが確認され甲子園出場を辞退した残念な学校だ。いずれも軽症か無症状だというのは逆に皮肉だと思うが、事情としては理解できるし仕方がない。
さて。目を転じてわがタイガースの「遊撃事情」
前記事でも幾度ならず触れているが長らく「鳥谷一強時代」が続いたせいで後継者の育成に大きく遅れをとった。
糸原、木浪という即戦力内野手を獲得し、その間に高卒ショートを育成しようというのが
小幡竜平、そしてこの遠藤成である。
幸いにも今季、中野拓夢がに定位置獲得の兆しが見られる。
後半何イニング守るか、注目だ。(前半戦:547イニング)
1000イニング達成となれば2017年の鳥谷以来となる。
そしてそれはともかく。
中野がレギュラーになったとして。
ルーキーとは言え25歳。当然だがあと5年後に30歳になる。
「さらにその先」が必要である。
まあ・・ミルクボーイ風に言えば
「なんぼあってもいいですからね」なのだ。
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2019年ドラフト19歳の高卒2年目・・・となれば
163km/h右腕・佐々木朗希(M)をはじめ、奥川恭伸(S)、宮城大弥(Bs)などが今年続々台頭してきている。
この3人は投手であるが、DeNAの森敬斗も一軍に昇格している。
遠藤はまだ一軍出場がない。
どころか・・・
二軍成績
これは完全に「壁」にぶち当たっている。
高校通算45ホームランのスラッガーの数字ではない。
こういう話
どこかで聞きましたね・・・。
はい。
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青森県光星学院高校で通算25本塁打。
94回大会では4本塁打を放ち清原の大会記録にあと1本及ばなかったものの
2011年の春から3季連続準優勝の主砲として活躍。
甲子園大会通算29打点は清原とならんでトップの記録。
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元祖・哀愁です。
史也です。
ジョーです。
遠藤も北條同様に木製バットの対応ができていないのでしょう。
高校時代のバッティングを全てやり直す必要があるのではないだろうか。
打率は通算で1割8分に届かず・・・・
本塁打は2年でわずか1本。
散々な成績だ。
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高校エリートであった期待の高卒ドラ4の遠藤だが・・
守備はどうか。
一年目、二軍でショートの27試合・186イニング、を与えられている。
このあたり前年の高卒、同じくショートの小幡竜平が93試合を守っていることと比較すると期待値はさほどでもなかったと言える。
それに守備範囲の指標、RngRは-6.7。
「RngR」(=Range runs)
UZRと同じくグラウンドをゾーン分けしてどれだけアウトにしたかを状況とあわせて貢献度を得点換算したもので単純にこの数字が大きいほど守備範囲が広い。
この指標、中野の一軍でのショートの数字は+10.9。
(これは西武の源田を凌ぐ)
あの木浪でさえ-0.2だからそこから測ればどれだけ厳しい数字であるかわかる。
これは単純に言って「遊撃手失格」である。
それを示すように一年目からセカンド、サード、あげくにはファーストまで守っている。
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では今年はどうか。 成長しているか。
ショートのUZRは-8.5から-1.4に改善されている。
よしよし・・・と思ったがよくよく見ると66イニングしか守っていない。
約1/3に減少し、代わりにセカンドが倍増している。
そしてその分、セカンドでのUZRのマイナスも倍になっている。
エラーも多い。
「守備範囲が狭くてエラーする・その上に打てない」
身体能力が高いとは言えない結果が並ぶ。
まだ19歳であるとはいえここから巻き返すのは相当厳しいのではないか。
前途したように一軍では中野拓夢が定位置をつかみつつある。
押し出された形で木浪と北條がほかの内野のポジションのサブに回る。
二軍では一軍クラスの守備力を持つ小幡竜平がいるし、
ルーキーの高寺もいる。
当会・編成部長が「外野で使う」と言うがそれにはまず打撃成績を上げなければならない。
まずは「高校通算45本塁打」の幻影を振り払うことからだ。
初年度、遠藤成の打席でのコンタクト率は67.2%であった。
ウェスタン・リーグの平均が77.6%だからまずはバットに当たっていない。
プロのストレートのスピード、変化球のキレにまったくついていけなかった事を示す。
それが証拠にwFA(ストレートに対する得点貢献の指標)は-13.6
今季一軍のトップは山田哲人の+18.1。
タイガースではサンズの+7.6がトップで全体の21位。
糸原の+6.8は26位でタイガースではこの二人が「ストレートに強い」と言える。
遠藤は二軍レベルでさえ、直球にまったく歯が立たない状態だった。
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高校では投手として145km/hを計測するなど肩は強い。
この際、外野手として打撃を伸ばすことに専念してはどうか。
今季、先に書いたコンタクト率は78.3%とリーグ平均をかろうじて上回り、
wFAは+1.1とプラスの数字になっているから打撃面での伸びしろはあると言える。
同年代の佐々木朗希(M)、奥川恭伸(S)、宮城大弥(Bs)はすべて
第29回 WBSC (U-18)の日本代表で、遠藤成もこのメンバーに選出されているのだ。
もう内野では仕事がない。
外野手用グラブを注文すべきだ。
立つんだジョー。
・・・おまえもな。
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