昨日、トムプロジェクトプロデュース「風を打つ」を観てきた。
水俣病という人が作ってしまった難病に苦しむ、ひとりの女性、主婦を演じた音無美紀子さん。
素晴らしかった。
凄かった。
私は村井さんと共にいらっしゃる、品が良くて、美しくて、知性溢れたエレガントな音無さんを認識していたので、度肝を抜かれた。
第一声は、袖から。
別人かと思った!
東京生まれでいらっしゃるのに、親しみのこもった熊本弁を、まるでネイティブじゃないかと思わせるほど堪能に操り、しかも病気を抱えながらも、明るく、パワフルに存在するその姿に心を打たれた。
リアリティある存在感。
こういう女優に憧れる。
そう思った。

また、この水俣病の問題がまだ現在も歴然と残っていること、向き合う国や、私たち個人のあり方も大いに問われる題材だった。
ちゃんと知らなきゃ。