今日はやっと待ちに待った休演日。
下田へ向かいます。
熱海から伊豆急で。
伊東を通って、伊豆高原、どんどん半島の先っぽの方へ向かいます。

途中駅 伊豆高原。
ここは思い出深い場所。
音楽座が解散した年の秋に、父が他界しました。
しょぼくれていた私のところへ石富から電話がありました。

どっか遊び行かない?

2人ともぽっかりヒマな日があって、それじゃ。って、私の運転で伊豆へ。

海見て、ご飯食べて夜深くならないうちに帰ってくる予定でした。

お天気も良くて、2人でバカ話して笑い転げながらドライブ。
楽しかった〜。
由美ちゃんは、早くにお母さんを亡くしていたので、肉親を失う喪失感を共に味わってくれていたのです。

ところが、帰ろうとすると、急に雲行きが怪しくなり、
ありえないほどの雷雨!!!
ワイパー最速でも前方が見えにくい😓
ゆっくりゆっくり進んでたんどけど道に迷ったー!
私は地図とにらめっこしながらあっち走ったりこっち走ったりしてあわあわしてたけど、隣で由美ちゃんはずーっといろんな話を多分他愛ない話をずっとしていた気がします。
私の下手くそな運転も、方向音痴も由美ちゃんにはまったく関係なし。
何処へでもお供するわっ。
ってくらいその状況を楽しんでいたのです。
結局、日付が変わる頃にようやく帰宅。

この大事な話を、私はすっかり忘れていて、
由美子のお見舞いに行った時に、彼女が、「ゆうちゃんのお父さんが亡くなった時、行ったよね」
みたいなことを言って、それがなんだか思い出せなくて、うんって返事したけど、それ以上話すことないままで終わってしまっていました。

昨日、下田に入る時、踊り子号からみた伊豆高原で、ばーーーーーっと蘇ってきたんです。
あああ!そうだった。
由美ちゃん、この思い出を話そうとしていたんだ。
最初のお見舞いのときで、由美ちゃんも痛み止めであまりクリアじゃない時だったので、長くその話ができてなくて…。

もう一度、あの時の
話を一緒にしたかった〜。

今ごろ思い出すなんて…。
由美ちゃん、ごめん。
でも、あの時、2人で走った伊豆の海岸線、
昨日は美しいお天気で伊豆七島もよく見えましたよ。