絵師の一生を観に。
週末、長谷川等伯の特別展を観に、上野の国立博物館に行ってきました。正直「とうはくって、誰?」レベルだったんですが(汗)駅に貼られたポスターの絵『楓図壁貼付』がすごくかっこよくて、観たい!とずっと思っていたのです。雨降る中、展示会場には大勢の人が訪れていました。年齢層はやっぱりちょっと高めだけど、若人もいっぱいいいました。2部に分かれていて、1部は絵仏師時代の作品と金の泥をふんだんに使った絢爛豪華な絵が中心。2部はがらっと変わっての水墨画中心。等伯は石川県の七尾出身で、武士の家計だったんですが染物業の家に養子に出されたのがきっかけで絵の世界に入って行ったそうです。絵仏師(お寺に納める仏さんやらめでたい感じの絵を描くのを生業にしている人)で地元で有名になってから、有力武将の肖像画を依頼されて、「よっしゃひと旗あげたろか」って京都に進出、千利休などの有力者に接近してのし上がってった人みたいです。しかし時は戦国時代。有力サポーターがついても、その人がすぐに殺されたり、死んじゃったり・・・・・後継ぎに期待していた息子さんも20代の若さで亡くなるなるなど、波乱万丈な人生だったようですね・・・。ほんとに同じ人が描いてるの?!と思うほど、仏画からゴッテゴテの金泥使ったもの、そして水墨画まで、いろんなタッチ、色彩の作品があって驚きました。依頼主の要望にあった絵を描く、なんてなんだかポリシーないな、と思ってしまうけれど、彼が生きた時代の「絵師」というのはそういうものだったのだから仕方ないのかな、とも思います。個人的には水墨画が好きでした。『楓図壁貼付』みたいなのは、ライバルだったらしい狩野派のほうが好き・・・。おさるさんの絵「古木猿猴図」が好き~ほわほわしてて良い。「楓図~」と同じく国宝でチケットの絵にも使われていた「松林図屏風」も素敵でした。無形の空気や気配を描いている、という説明に納得。奥行があって、憂いやはかなさが感じ取られる、少しものがなしさの残る絵でした。そうそう、エリート集団狩野派との関係も興味深かったです。等伯がうけた注文を狩野派が阻止したりしてて(!)ドロドロしてますな~。ヽ(;´Д`)ノ等伯も等伯で、許可なくお偉いさん留守中のお寺のふすま(?)に絵を描いちゃったりしてて、なかなかの野心家だったみたいです。そういう歴史的背景やらコネタを知ってると、また違う絵画の楽しみ方ってあるんだなーと思う今日この頃。そう、最近自分の中で日本画がブーム!!もともと小学生の頃から葛飾北斎が好きだったんですが(中学生のときは生徒手帳の裏にアイドルの写真でなく神奈川沖浪裏を入れてた・・・)昨年の年末くらいに図書館で浮世絵関係の本を借りてみたのがきっかけで再び浮世絵熱に火がついた感じなのです。等伯もよかったけど、やっぱ北斎が好き~。小布施の北斎館にもう一度行きたいな。次に行こうと思ってるのはコレ! 歌川国芳 奇と笑いの木版画 国芳は北斎、広重の次くらいに好きな絵師なのだ~。「金魚づくし」というイカした絵を描いてます。他にもちょっと変わった絵が多くて、私の中では北斎といち、にを争う変わりもん画伯。そんな国芳センセイの作品が、な、なんと我が府中に!おうちのすぐ近くに!!前期・後期合わせて230点くらいあるらしいです。おおおお。前期も後期も行きたい、ってか行く。楽しみがひとつ増えました。ひゃっほーい。等伯の特別展は3月22日まで。お早めに!!もっと知りたい長谷川等伯¥1,890楽天 ※モバイル非対応長谷川等伯¥2,415楽天 ※モバイル非対応