汽笛の夜

 

古く 冷たく おきっぱなしのその日の思い出

その部屋にキーと貨物の汽笛

するとせつないようでいとしい

二人 だけが この音を

 

静かな ぬくもり クロード モネが描いた様で

その古城にキィーと夜汽車の汽笛

すると あなたは 静かに眠り

ロマンチックな夢を見る

 

風とゆれる

何かに使った 影の古びも

窓にうつる蛍光灯 ガタガタと窓

くらくなりゆく雄大な雲

ぼくはカーテンをしめた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヒーロー その2

 

男は だれも戦わねばならぬ時がくる

(エイシェント ローマン ヒーロー レジェンド)

 

ただ おまえのやさしいほおと やわらかなはだがあるから

ただ やつのかわいいしぐさと 若い命があるから

男は地獄の底にでる

己の枯れさびた固い腕を信じて

野性の炎を狂わせる

たおれても くずれても

たおれても くずれても

愛の為 たちあがる

華麗なるヒーローインコロセイム

ああ やせこけた黒い肌のボクサー

 

オー スライバリー オー スライバリー スライバリー

やせこけて かれはてて

もえつきて 土になるまで

華麗なるヒーロー イン コロセイム

ああ やせこけた黒い肌のボクサー

ああ 死にかけた

十字架を 十字架を 十字架を

背負ったボクサー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

世間

 

風は吹く

風は吹く 五月の街 吹き抜ける 風は吹く

風は吹く 見知らぬ街 さらしてきた 風は吹く

風は吹く 裏切りの血 夜の女 風は吹く

ラララララ ララララララ ラララララララ

ララララララララ・・・・

もっとはげしく つらい思い出

ああああ心 風よさらして

どこまで広いの

どこまでせまいの  ねえ世間

 

風は吹く

風は吹く 落葉のない 春木枯らし 風は吹く

風は吹く ぼくの心 冷たくする 風は吹く

風は吹く のんだくれ 欲望の人 風は吹く

ラララララ ララララララ ラララララララ

ララララララララ・・・・

もっとはげしく 生きてゆけない

ああああ心 風よさらして

どこまで悪いの

   どこまでつらいの

      ねえ 世間

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

機械人間

 

映画を見ても泣けない男が

脳というテープレコーダーに思い出という

音をふきこませてる

テストという化粧した黒に本能という

麻薬を利用している

いったい俺の頭の中はどうなってるの?

 

赤い夕焼け 忘れた男が

自分という キセカエ人形を

いい人という鏡にうつしてる

感情というわんぱくぼうずも

人間という機械になっていく

いったい俺の頭の中は

どうなってるの?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

二人傘をすて右に左に

 

二人傘をすて右に左に駆けてった

(ダ・・・・・・・・・・・・)

(二人傘をすて右に左に)

つみ重なる灰をかぶった街に

どしゃぶりの中 立ちつくしてる 二人

傘の心ではかくせないのよ ひとみ

(ダ・・・・・・・・・・・)

長い沈黙の後でこわごわ

唇ふるわせ私いったの

ごめんね私好きな人できたの

(ダ・・・・・・・・・・・)

(ダ・・・・・・・・・・・)

二人傘をすて右に左に

       駆けてった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

冬至の風呂で

 

風呂につかって 目をとじてると

急に酒に 酔いたくなってきた

そしてテレビの怖い映画で

酔った頭にショックを与えたい

血まみれの人生か

あたたかな人生か

迷ってる 今の俺なのに

明日から日は長くなる

 

湯気でぼやける 光みてると

愛とやさしさの世界に行って

最近色気づいたクラスの女を

朝まで抱いててやりたくなってきた

真実を追うことと

人をたすけることしか

わからない今の俺なのに

明日から日は長くなる

みんな体をふるわして

旅だとうとしてるのに

何がおこるかわからない

子供もまだうんでない

それだけで生きてる俺なのに

明日から日は長くなる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

R・O・M・A

 

砂煙あげて せめてくるローマが

地響きたてて せめてくるローマが

犬は人々の異様さに 遠吠えを連呼する

埃まいちり 子供は親にひかれてく

こけてするむき血を出して泣きながらも

力づくひかれてく

砂煙あげて せめてくるローマが

地響きたててせめてくるローマが

男は剣一本にばくちかけ勝を信じる

大砲の音にばかされ土をなめさせられる

血と汗をたれ流し

たおれても 目を光らせて

砂煙あげて せめてくるローマが

地響きたてて せめてくるローマが

死にかけた男が たとうとするのに

馬はむざんにふみつぶしせめる

砂煙あげてせめてくるローマが

地響きたててせめてくるローマが

砂煙あげてせめてくるローマが

地響きあげてせめてくるローマが

人々は鎖でつながれ

つれられていった 奴隷として

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いつものように

 

頭を掻いて 古臭い雑誌を

飽きた飽きたと 投げ出した

頭はだるく眠たいから

寝ようと想うけど寝られない

埃と染みが一杯の部屋で

いつものように日は暮れてゆき

いつものように夜は明けていく

俺はどうして こんなに小さいの

明日からも ずっとずっと

 

俺はどうして ここにいるの

わからないけど  ここにいる

(だから俺をノックしてくれ)

朝の寒気が欲しいのさ

いつものように日は暮れてゆき

いつものように夜は明けていく

 

1ヶ月に一度髪を切って

二週間に一度爪を切って

一週間に一度日曜が来て

明日からも ずっとずっと

雨の日には傘をさして

風の日には髪をなびかせ

晴れた日には目をかざす

明日からもずっとずっと

 

 

 

 

 

 

 

 

 

            

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

冷風

 

草村の横の暗いアパートに

電話ボックスが一つ

いつのまにかこんなに時間を

むだにしたようだ

ララ・・・・・・

暗い舗道を冷たい風をふいてすぎさる車

ずっと前にもこんな気持ちになったことがある

ウソの姿を見せて月日はすぎていく

人はいつも勝手気ままに嘘を信じてる

認めてもらえた日は全てが順調で

何もなかった日には何もやる気なし

こんなことでは進歩はありません

だけど毎日くり返すだけ

俺にはこんなにかっこいいとこがあるんだぜ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やさしいおっぱい

 

だかれたいからこそあかるくふるまうんでしょ

だかれたいからこそおしとやかでいるんでしょ

しとやかなて かわいいふくらみ

こいきがかかりそうになったとき

せつなくてがのびていきそうになる

くびをなげだしなきだすんでしょ

 

せなかをのばしてかみをいつもとかして

きれいにあらってめをやさしくひらいて

きれいなはだやさしいおっぱい

ぬくもりをせつなくかんじたとき

はげしくだきしめたくなる

くびをなげだしなきだすんでしょ

くびをなげだしなきだすんでしょ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クリスマスの夜

 

本心を見せる苦しさからのがれるため

俺はすごい発明をすることでごまかした

だけど俺あんなふうに少しやさしいし

健康でいたらあんなふうにも生きられるかも

ラララララララララララララララララララ

あんな風にいい女に会えないかも

だけど人にめいわくだけかけなければ

案外簡単そうじゃないか やれるんじゃないか

えらくなったら休んだらいいじゃないか

もっと厳しいこともあるかもしれないけど

ララララララララララララララララララララ

ララララララララララララララララララララ

ララララララララララララララララララララ

今まで失ったものはどうなるの

どうしてもでてしまうし ごまかそうか

それもだめだ・・・・

ラ ラ ラ ラ ラ ・・・(ゆっくり)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺の証

 

俺は不安だから普通じゃ終わらない

普通の人の運命に反抗してるから

たばこも吸わず、女とも遊ばず

世間で目立ちたい

普通ではおわらぬ 普通ではおわらぬ

それで人より楽を信じてる

それが俺の生まれてからの証

 

俺は生まれてすぐの時でも

仮面ライダーを見て

あんなんああやったら勝てる

そう信じた

なのに普通の人は普通に生きている

でも俺は最高に濃いのが

生まれてからの証

 

これを守っていかないと

俺は放っていかれるだろう

守っていかないと崩れ落ちるだろう

だから今までの心で走り続けてれば

俺の幸福

俺の幸福

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

梅雨空

 

雨の小さく降る中を

傘もささずに駆け出した

街まで走って帰ってきて

遊んでふざけて勉強をする

若い頃には何でもできる

 

ぬれた体で勉強をして

女を想ういたずらな心

女の体を見せてくれ

 

わぁーーーーー淡き青春

ぼくの心は梅雨空をとぶ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

秋風を切る姿

 

淡き秋の頃

心がどこかへ走った

風の冷たい直線通りを

かけぬけていく市電

夢は遠きはるか

あつくよぎる都会

秋にはせつなき人が街をとおる

 

鉄筋の校舎

みんな秋風のすきまに

何かをみつめた

秋風を切り 走る姿

夢は遠きはるか

あつくよぎるあの詩

秋には多くの人が詩をかなでる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おいたち

 

京都の秋の さみしさの

ゆれる心の  せつなさの

ちからをもった  この僕は

 

 

秋の夜空の  こおろぎの

冷たさもった  この僕は

 

 

生まれて育った  あの頃の

ずっとそうだった  あの街の・・・

京都の秋のさみしさの

力はあんなに  わいていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

冬の昼

 

暗い廊下に笑いこぼれる冬の昼

冬の昼

外はみんなが外へ出ようと自転車に

冬の昼

テレビの談話室に残る新聞紙

冬の昼

太陽のひだまり心ちらつく冬の昼

ラララララ

幸せにみんな生きる光の中の冬の昼

冬の昼

 

冬の昼

暗い廊下に笑いがこぼれる冬の昼

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

核心

 

公の暗闇のせまいせまい反逆の

心のいじけたあまり走れない心

笑いは薄く

なんとも取り残される

 

笑いの真ん中の明るい明るい

みんなの

部屋隅にひざかかえ座ったまま上のぞく

笑いは薄く

何とも取り残される

 

 

 

世の中からか  世間からか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いくみちかつれづれのまま我生かん

 

京都の女

 

京都の女よ来ておくれ

いえないだろうから言うけれど

男でもやさしくするだろうのに

まさか女とは

心がはずむよ

京都の女よ

 

今度しってるやつが来るかと

人がたずねて来た時は

こうやって叫びたくなるんだ

京都の女よきておくれ

心がはずむよ

京都の女よ

 

 

俺は四日市だからだめかと

それを立証したいんだ

 

京都の女よ

京都の女よ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

異民族

 

都会のしがみつくような道徳観とは違い

ふるえるようなあの街の道徳感が

広場に行って山の方を見ても

全くそんな毛頭もないところが

 

勝つ為には苦労が必要

勝つ為には知れはしない

 

 

コンクリートで空気がここまで上がらない

おれの民族の血を流さるる所は

あのコンクリートの非常階段だけだ

勝つ為には苦労が必要

勝つ為には知れはしない

 

この乾いた異民族の大地に

叫びたいものはただ

望京の想い

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

きげんよき日

 

夕方の涼しい風が

 長屋で影になった道に

夕立のきそうな曇り空

 涼しい雨を落としてや

 

やさしき しぜん

  体のために

大きな空や  涼しい風を

 

体が汗でよごれたら

風呂で洗い流そうよ

暑い外で暴れたあとは

石鹸で手と顔洗おうよ

 

きげんがいいよ

  やさしきしぜん

大きな空と 季節にひびく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昼畳 心はなさけ 浮かび来る

 

 

 

 

アア薄夜

 

丁度くれたところという主張があるだけで

ほとんどの夜

通る女を見るほどよいものはない

小さい体の子でもきれいに装った ああ

 

体や 体 体や 体

おお ああ まだ星の出てない空や

 

 

長い間寮に閉じもめられていて

久しぶりに見る大都市の雰囲気や

まず姿勢からして違う

それだけ競争のレベルが高い

 

ああ 薄夜に広がるネオンや

ああ まだ星の出てない空や

おお 薄夜にひろがるネオンや

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まるで戦争だ

 

周りは敵ばかり まるで戦争だ

勝ちたいけれども 後が怖いんだ

どうしようどうしよう 何かいい方法は

と想った時 心が消えた

 

冬休みの間だけ 十分に休みたい

だけどその後は まるで戦争だ

おわるんだ忘れよう おわるんだ忘れよう

と思った時 心は消える

 

女や欲しいんだ 永遠の感激が

僕を襲うんだ 親もやりあがった

進みたい まだだめだ 進みたい まだだめだ

と思った時 心は消える

 

発明したいんだ 何かいい策戦を

うまくいけと思うけど 運命は分からない

人に勝ちたい バカおまえ 人に勝ちたい ばかお前

と思った時 心は消える

 

女や欲しいんだ 永遠の感激が

僕を襲うんだ

故郷に帰りたい やさしき故郷へ

この田舎者め 根は都会人だよね

 

 

 

 

おれのほお 女ほしさに ほくそえむ

春やはる みんなの内で 息吹けり

恋や恋 桜舞い散る 並木道

町の夜 仰向きに寝れば 夏の音

桜散る 頃よりもなお さみしけれ

春のちり 涙をさそい うかはせり

わだかまるときおもいだすこと

 

かわいい

かわいいは

かわいいよ

ほんとに困っています

 

やりたい でもやったら後が困る

全然自己嫌悪のないような

育ちのいい女は

 

(やわらかい髪きれいな肌とかいうのではなく

ときにおこるわだかまりのときおもいだす)

かわいい

かわいいは

本当に困っています

全然自己嫌悪のないような

育ちのよい女は

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ふとさわり 不倫の恋に おちたきし

ああ女 こんなに燃えて くるんだぞ

胸と尻

 

女の声の頭に残る

女の名前を呼んだなら

手を触られて分からぬ女

どんな顔でもいいんだ

胸さえあったら ああ

スカートはいてる ああ

スカートの臭いのしてくるような

足の指にキスしたい

足をたどっては

胸など想像にもおよばれぬ

はらやはら 背中や背中

顔はーーどうなるんだ

心も言葉もおよばれぬ

 

女の中でしこりたい

横から手を伸ばして痛い

まっすぐにやりたい

最大の環境で

相手も喜ぶし

これはよいよい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

寮へいくつかれたスカートもの悲し

恋を呼べ いとしき声や首筋に

昼の尿 公衆便所の 昼下がり

浜風や 灯の月影にすべて吹く 夜の旗ひとり 

ハタハタと吹く

背中のかゆさ

 

みんな腹立つことがいっぱい

でも格好よく生きたい

自分が失うことによってのみ

人がしっかりとする

 

このはれたようなモノを

どこまで遠い気持ちにするか

 

みんな自分のためにのみ

生きるこの世は野原

いわゆる野獣の住むところ

はらの立つこともある

夢はただ何とか

1%の希望 人を下にしきたい

その背のかゆさ

俺はどうなるのでしょう

世の危険分子

先っぽのような

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夏休み 風吹く畳に寝転んで 

    浮かぶ思いや うたかたの夢

前すわる 女に甘えてとけたい

    この心ムラムラより

ビジー ブレス

 

競技会をや 心かき乱す

俺は見てるのに 人は走ってる

女と一緒に 蒼い息吹を

走るせわしさ ただ羨ましき

 

かき乱す いいか 悪いか あー

 

かき乱せば 危険が背中に

心静かなら 日だるさが染みる

夏休み 陸上地区予選

 

かき乱す いいか 悪いか あー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

髪と尻 流れるように 夏の服

エロ話 女いなけりゃ ものかなし

用で名を 呼べば振り向く モンゴロイド

あこがれのラジオ・ガール

 

あこがれのラジオ・ガール

きれいなかわいいラジオガール

大好きなラジオガール

この部屋内で俺のようなものを仲間に見るような言葉をかけて

君だけが好きです 全てが好きです

部屋に閉じこもればやりたい

できぬ力のなさを感じる

この思ひを果てさせて

 

胸のあるだろうラジオガールや

僕は想像で胸が痛む

スカートを揺らすだろうラジオガールや

僕の思ひはつのるばかり

見知らぬ遠い所で仲間のような言葉をかけて

君だけが好きです 全てが好きです

わだかまる腹の立つこの思いを果てさせて

 

胸のあるだろうラジオガールや

僕は想像で胸が痛む

スカート揺らすだろうラジオガールや

僕の思ひはつのるばかり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

秋前の 乾いてあつい ぽかぽかと

笑顔は夕日のように

 

あなたと一緒に

学校のかえりしな

夕暮れが街を照らし

みんなそれぞれ帰っていく

 

あなたの笑顔は夕日のように

あったかくてかわいい

 

黒い壁も夕日で赤い

赤い大地に街は沈む

運動場は ああ あなたの

心のように広い

 

あなたの笑顔は夕日のように

抱きしめたいほどにかわいい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

けんかした 後の女の 笑い顔

小便す 童貞の子の 背の曲がり

握りしめた掌に残っているものは何でしょう

 

ああ 芸術は時間をつぶすだけでしょうか

人生に与えるものはないのでしょうか

偶然生活に関係していたから感動するのでしょうか

健康な人にとってファッションでしょうか

 

握りしめた掌に残っているものは何でしょう

 

芸術至上を捨てかわいい女とでも遊べば

どんなに楽しいことでしょう

死ぬことも忘れるような仕事をしていたい

中学生の女や夢のある話を聞かしてちょうだい

 

握りしめた掌に残っているものは何でしょう

 

芸術至上主義はそれ自体苦労

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

爪を切る 青春を切る 寂しさよ

雨をくれ雫の落ちる ぽたぽたと

咳き込んで お茶をはいても 笑われず

いとしさに 熱のいでたるこの頭 エネルギゆえに

消えるものかは

ジュニア ハイスクール ガール

 

夢多き中学生や賞賛すべき

蕾のごとく澄んだ肌

フォーク歌手の唄を聴いては感動で一杯になり

やれば世界のひっくり返るような快感を予想し

 

夢多き 春の蕾

そよ風の吹く 青空の下

 

夢多き中学生や いとおしき

ふくらむ量は未知

 

季節の移り変わりに愛しさを覚え

白い馬にのって男の人が迎えにきて連れていってくれると思う

夢多き 夏の光

汗も何もかも せつなきもの

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

理想が恥となるまでは

 

僕の心の支えは

テレビを頷きながら見る朝帰りのお姉さんと

芸能界に大変詳しいかわいらしい少女だけだ

あなたの胸は太陽より大きく

あなたの尻は、月より白い

 

卒業写真を見れば

どこにも平均的に美人がいるものだ(と涙が出てくる)

美人は国の宝

あなたのシャンプーのにおひは永遠に僕の心動かす

うるわしきあなたの体

僕はずっと話がしたい

(これ以上開かぬと思われる女の目の開くは全く神秘的なことである)

ゆふぐれ 森の神秘 昔の村

僕はあなたにあらゆることをしてほしい

ああ いつの間にか甘き恋の夢も消えてしまった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

グレートヨーロピアン

 

十八を過ぎれば小学の頃以来であろうか

女のことに腹が立つ

病ひ治りて決して良いとも言えず

苦も消え甘い楽しみも空いてしまった

 

興奮したいか興奮したくないか一般人と天才

善人か悪人か苦量で割れば

しかし人々は必ず楽を求める性

苦労すれば絶望を感じることにもなろうが

麻薬のような快感が得られる

 

キリスト教的青空の下あなたは清く直ぐ明るい

 

我々は大阪を首都とする大東亜共栄圏を確立すべき

西洋の技術力が世界を覆ったならば

次は東洋の精神力が世界を覆うべき

中国・インド・エジプトからメソポタミアを通って

ギリシャ・ローマ・スペイン・フランス・イギリス・

アメリカ・日本を通って韓国に行く頃

栄枯盛衰は消え 地球帝国はできるなり?

怨まず死ぬようになり宗教は消え

今 それでも芸術は式で表せる

人間心への回帰

芝居をしつつ死んでいくのもよし神道に死ぬもよし

 

校庭の門のさびはやらしてくれそうさを表し

その門の直角は清純さを表す

 

ブスな女でも近くで見れば

なんと人間らしい肌をしていることであろうか

だいたいエロ本が増えるほど女は強くなる

 

 

 

少女が傘を回す

 

少女が傘を回す  犬がしっぽを振るように

少女が香水をつける 猿が臭いをだすように

少女が髪を払う 少女が赤いスカートをはく

あわれ あわれか この世はあわれ

 

君が足を伸ばす 君が濃い化粧に怨みをこめる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

高木の 社見上げる 栗の木の 惑う春にや 騒ぐそよ風

 

ノーマルガール

 

ノーマルガール 絶対水の入らぬよう髪を洗う

ノーマルガール ゆっくり洗う

何が起こっても何も気づかない

笑いに遅れる時もある

本当に面白いような時だけ笑う

しかし僕は胸と尻が出ているからノーマルにいられない

目がおかしければ全てきれいに取り除く

健康でいて

普通の顔で 明日も学校に出かけていくのか

おいしいものを食べても何も起こらない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕の思ひは夏の太陽に消える

 

僕の思ひは夏の太陽に消える

僕は何もできない

やるということは単純なもので思ひは十倍も百倍も

世の法則など本当にわりと単純 思ひの十分の一 百分の一

それをすることが思ひにあわないのだ

思ひは皆 性交すればよく飯を食えばよく

残った力で全くいやらしい心のないエネルギーというものが残れば

法則を考えればよい

法則など十分の一 百分の一

人間の矛盾が矛盾をよび ねずみ講のようにしている

この世の常 もし満足できていたら

「石だ人間は」などのように考えない

言葉にならない 言葉にならず人は石となる

だからやはりやらしくない心などない?

だから人は言葉があること自体やらしい

 

僕の思ひは夏の走る電車のように すごいわりに

空はもっとすごいのか動かない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目にしみる 青空の下 精子流す

胸立てて 踊る竹の子 つかんだろか

高揚や ああ高揚や 高揚や

 

 

 

 

 

 

聖歌集                       高見昌宏