天才シンガーソングライターは10代から天才である説 | ただひたすらCHAGE and ASKA

天才シンガーソングライターは10代から天才である説

コロナ禍の中、ASKAさんの『-higher ground-アンコール公演』ファイナルが無事終了しましたね。しかも、ファイナルには関係者や主要なFellowsがこぞって駆けつけていたようで、うらやましい限りです。

『Terminal Melody』の先週・今週のゲストが尾崎裕哉さんなので、久しぶりに父である尾崎豊さんの曲を聴いていたら「僕が僕であるために」ライブ映像に魅了されてしまいました。

尾崎豊「僕が僕であるために」


魂がこもった歌唱に鳥肌が立ちました。
そして、もっと驚いたのがこの曲を作ったのは、尾崎豊さんが17歳のときだってこと。

17歳でこのメロディーとこの歌詞を作れるなんて、天才以外の何者でもない、と。
それに加えてこの歌唱表現力ですからね。

そりゃあ、ネットがない時代でも、全国に若者のカリスマとして売れるわけです。

 

 

 


10代で天才の名をほしいままにしたシンガーソングライターとして、私が最初に思い浮かぶのは、ユーミンですね。

19歳で発表した「ひこうき雲」は、今でも多くの人々に愛されています。

松任谷由実「ひこうき雲」


学生時代に筋ジストロフィーで亡くなった友人をテーマにした楽曲で、感情がメロディーと歌詞に乗り移った鎮魂歌です。
「空をかけていく」のコード進行が独特であるとか、「ひこうき雲」と歌うメロディーがすべて異なる使い分けがされてるとか、彼女の天才ぶりがいろいろ語られる楽曲でもあります。

私は、歌詞の中の「けれど しあわせ」と歌うところに、彼女の天才ぶりを感じます。
だって、友人が10代で亡くなってしまったんですよ。なのに、「若くして亡くなってしまったけど、それは幸せなんだよ」と歌うなんて、普通じゃありえない。

でも、そう歌った理由は、きっと逆らえない運命を肯定的にとらえてほしい、という願いから。

若くしてみずみずしい感性と肉体のまま亡くなれることは、大人になって汚れた人間関係を見ずに済み、衰えていく肉体の苦悩や、多くの人々に先立たれる悲しみも経験せずに済む。

だから「けれど しあわせ」なんだろうな、と想像しています。

 

 

 


次に10代の天才として浮かんでくるのは、宇多田ヒカルさんです。
当時「First Love」を聴いて、腰を抜かしましたからね。
16歳でこんな曲を作るなんて、ありえない、と。

宇多田ヒカル「First Love」


ま、いまだに本人が作ったかどうか、ちょっと疑ってます。その後の数々の楽曲を聴くと、本人が制作しているのは、ほぼ間違いないんですが・・・。

メロディーも、それまでのヒット曲にないタイプだったので衝撃でしたね。R&Bでメロディーは洋楽、歌詞も洋楽に一部日本語を乗せたように感じました。
この曲名をタイトルにしたアルバムは、800万枚以上売れたわけですから、すさまじい威力でした。

小室哲哉さんが「僕の時代を終わらせた」と語るのも無理はないですね。

歌詞の「タバコのflavor」も、彼氏も10代と想像すると完全に法律違反なわけで、こういうぶっ飛んだ詞を入れてきて、売れるところがもはや天才ですよ。

 

 


宇多田さんと同じころに、Fellows作詞作曲企画でお馴染み、畑中摩美さんがデビューしているのも興味深いですね。
畑中さんも、高校生時代に名曲「育ちはじめた愛を」を制作しています。
2019年4月にセルフカバーでリリースされてます。

 

 

 

 


私は、この曲を聴いたとき、畑中さんも10代から天才ぶりを発揮してたんだ、と驚きました。
メロディーに感情と詞を乗せる感性がやはり天才特有。
Fellows作詞作曲企画以降、人気が上昇して、今やYouTube登録者3万人に達しようとしているのも、うなずけます。

 

 


畑中さんを知って以降、他にも天才シンガーソングライターが世に埋もれているはずだ、と数千人のシンガーソングライターを聴きあさって見つけたのが蒼莉奈さん。
高校生で「おっちゃん」という切ない名曲を発表していて、1回聴いただけで引き込まれて、天才ぶりを感じたのでした。

蒼莉奈「おっちゃん」


どういう音楽人生を歩んでいくのか、ずっと注目し続けているのですが、高校卒業後、大阪の小さな事務所で活動し、YouTubeでは洋楽を中心にカバー曲を数多く発表し、インドネシアで人気に火がついて、今や約25万人の登録者を抱えるまでに。

日本でなく、海外で人気が爆発する、というのが今風。日本でも、これからきっと天才シンガーソングライターとして認められる存在になるでしょう。

 

 

 


そして、当然、CHAGE and ASKAの2人も、10代の頃から天才ぶりを発揮してくれています。
もはや、このサイトでは説明不要でしょうけど。

ASKAさんは、「流恋情歌」。19歳から20歳にかけて制作したと思われます。

チャゲ&飛鳥「流恋情歌」


ASKAさん自身は、完成度が低いとおっしゃられているようですが、この曲のどこが完成度が低いのか、私には理解不能。
それくらい、名曲だと思います。

CHAGEさんは19歳で作ったと公言されている「終章」ですね。「夏は過ぎて」も有名ですが。

CHAGE and ASKA「終章(エピローグ)~追想の主題」


「終章」は、30代、40代で作ったと言われても信じるでしょう。まさに早熟の名曲!
アレンジを変え続けながら、メロディーも少し変えたりして、ずっと今まで歌いつづけているところがいいですね。

 

 

 


ということで、随分話が飛躍してしまいましたが、これからも10代の天才シンガーソングライターを見つけたら随時ご紹介したいと思います。