ミュージックステーション1時間独占は、チャゲアスを含めて3組だけ | ただひたすらCHAGE and ASKA

ミュージックステーション1時間独占は、チャゲアスを含めて3組だけ

 ASKAさん、還暦おめでとうございます。
 アーティストは、寝食を忘れて制作に没頭しがちですが、これからは、寝食をしっかりとって、健康第一で長く活動し続けていただきたいと願っております。
 小田和正さんのように60代も第一線で音楽界を牽引し、加山雄三さんのように80代になっても精力的に活動というのが理想です。

 

 最近は、ネットを見ていると、本当にいろんなタイプのファンがいるなあ、と個人的には楽しんでいます。
 曲、歌声、詞、外見、演奏、ライブパフォーマンス、人柄、思想、言動など、アーティストのどこに魅力を感じるかは人それぞれですね。
 私の場合、曲、歌声、詞に圧倒的な魅力を感じているので、ずっとぶれずにファンを続けております。

 

 

 最近、「『ライブに行かなきゃファンじゃない』は違うと思う」という趣旨のツイートが回っていて、私は激しく同意したのですが、カミングアウトさせていただくと、私は、ライブに行かないファンなのです。

 

 

 私にはどうやら聴覚過敏の気があって、爆音の演奏が苦手。これまで行ったライブは『DOUBLE』と『Chageの細道2009』のみなのです。
 ただ、ライブ映像作品は、ほぼすべて買いそろえています。ライブを映像で観るのはとても好きで、映像作品は、音量が自由に調整できるから演奏の音を小さくすればいいわけです。

 

 

 これまで、私が書くレビューを、ライブに行って書いていると思っていた方々、すみません。あれは、ライブ映像作品を観て書いています。 

 

 

 とカミングアウトは、さておき、今回のASKAさん還暦特集は、デビュー15周年の1994年です。

 

 

 5周年は「ふたりの愛ランド」ブーム、10周年は『PRIDE』オリコン1位、20周年は久しぶりのチャゲアス再始動、25周年は熱風コンサート、30周年はチャゲアス活動休止宣言、35周年は最悪の事態と、節目の年は、どれも印象深いですね。

 


 そんな中でも、最も印象深いのは、空前のチャゲアスブームの中、迎えた15周年でしょう。

 何と言っても、発売した2枚のシングルが両方ミリオンセラーを達成します。
 まずは、「HEART」「NATURAL」「On Your Mark」を1枚に詰め込んだ3部作。普通なら3枚に分けて発売してもいいほどの3曲を1枚にしてトリプルA面ですからね。
 ミリオンセラーにならないはずがありません。

 

CHAGE&ASKA「HEART」

 

 

 ロック調の激しい展開とミディアムバラード調の展開、そして、ラップ調の早口な展開が入り組んだ楽曲です。そんな展開に合わせて、CHAGE&ASKAも、激しくシャウトする歌唱や温かく包み込む歌唱、語るように主張する歌唱と使い分けています。
 今聴いても新鮮で、チャゲアスだからこそ歌いこなせる楽曲でもあります。

 

 

「NATURAL」は、MVがないようですね。

 

 

CHAGE&ASKA「On Your Mark」

 

 

 この楽曲は、ファンの間で「PRIDE」に次ぐ人気を誇る存在になりました。
 アニメ界の巨匠宮崎駿監督がコンサートのオープニングムービーを制作したことでも大きな話題を呼びました。
 宮崎駿監督が1ミュージシャンの1曲のために、短編映画を制作したという事実は、未だに信じられません。
 でも、それをさせてしまうほどの名曲であったわけです。

 

 

 失敗を繰り返し、何度もやり直しをしながら、進歩と前進をしていく人間の姿を描いた世界観は、楽曲と短編映画で共通しています。

 

 そして、私が驚かされたのは、2011年の東日本大震災のとき。福島原発爆発事故後の福島がまさにこの短編映画が描く世界であったことです。

 

 CHAGE&ASKAは、このシングルでそれまでシングル総売上歴代1位だった松田聖子を抜いて、歴代1位の座に躍り出ます。

 

 そして、さらにシングル総売上を更新していったのがこの曲。

 

CHAGE&ASKA「めぐり逢い」

 

 

 この曲は、テレビドラマ『妹よ』の主題歌としてミリオンセラーの大ヒットを記録します。
 大抵の恋が成就しない痛みを知っているからこそ、愛し合える仲としてめぐり逢えた女性を最後まで愛したいと思う気持ちが歌われています。

 

 

 当時、CHAGE&ASKAが塗り替えて行ったシングル総売上歴代1位の記録も、今はAKB48が塗り替えて行っています。シングルの持つ重みと意味が当時とは全く変わってしまった現状がもどかしいですね。

 

 

 印象深い15周年のCHAGE&ASKAは、この2枚のミリオンセラーだけにとどまりません。
 コンサート映画『夢の番人』を大ヒットさせると、香港、台湾、シンガポールを回るアジアツアー『ASIAN TOUR 1994』を成功させます。さらには、World Music Awards(モナコ音楽祭)に3年連続選出され、名実ともにMr.ASIAとなります。

 

 

 そして、企画盤のベストアルバム『Yin&Yang』を大ヒットさせると、富士急ハイランドを貸切にしたデビュー15周年記念イベント『史上最大のアミューズメントパーク』を開催します。予約限定盤ベストアルバム『SUPER BEST BOX SINGLE HISTORY 1979-1994 AND Snow Mail』も、コンサート映画『史上最大の作戦』も大ヒットを記録します。

 

 

 そんな15周年で私が最も印象に残っているのがミュージックステーション 「CHAGE&ASKA 15周年記念スペシャル」です。
 ミュージックステーションは、1986年から続く音楽番組で、J-POPの歴史そのものと言っても過言ではありません。生放送形式で、毎週最新のヒット曲が聴けて、ミュージシャンにとっては、この番組に出ることが売れているという指標にもなっています。

 

 

 そんな日本最高峰の音楽番組史上、1時間すべてを独占したアーティストが3組だけあります。
 DREAMS COME TRUE、サザンオールスターズ、そして、CHAGE&ASKAです。

 

 

1994年8月12日 「DREAMS COME TRUE Magic Journey Special Live」
1994年9月2日 「CHAGE&ASKA 15周年記念スペシャル」
2008年8月8日 「サザンオールスターズ デビュー30周年記念特番 ミュージックステーション まるごとサザンスペシャル」

 

 

 3組とも、老若男女に幅広く人気がある国民的アーティストですから、語るまでもないでしょう。
 それでも、1時間ミュージックステーションを独占するというのは、その週ヒットしている他のアーティストが一切出演してないのですから、本当に国民を納得させられるアーティストでなければ、独占は不可能です。
 CHAGE&ASKAの音楽は、国民にしっかりと認められていたわけです。

 

 

 この年は、私がちょうど大学に入学した年で、大学にいる知人に観るように勧めまくった覚えがあります。

 

 

 CHAGE&ASKAとミュージックステーションと言えば、もう1つ伝説があります。
 ミュージックステーションの30年以上に渡る番組史上、最高瞬間視聴率を記録したのがCHAGE&ASKAが「Sons and Daughters」で出演した際の38.7%なのです。驚くべきことに、紅白歌合戦級の視聴率です。

 

 多くの国民がCHAGE&ASKAの音楽を聴くために、テレビをつけ、チャンネルを合わせた。
 おそらく、この記録を超えるアーティストは、今後、現れないでしょう。

 

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