ひなside
翌日は土曜で薬局は休み。
すば子たちカップルとゆきちゃんたちカップル、うちと横山さんで遊園地に行くことになった。
ひ「Wデートしたらいいやん」
うちみたいな乳お化けが横山さんみたいなイケメンなモテ男と付き合える訳ないねんから。
初恋は実らへん。
誰もがそう言ってるやん…。
ゆ「大丈夫やて」
遊園地は久しぶりやから、渋々頷いた。
土曜の服装は、この間のファッションにホットパンツ。
一見するとスカートの下はパンツに見える。
ひ「若い子しか合わんやん…」
ゆ「大丈夫やて可愛いで圭吾や丸山くんが食い付いたら困るけど」
自信ありげな顔してるのは、見なかった事にしよう。
ひ「仕事にさしつかえないために、行くだけやからね」
す・ゆ「「解ってます」」
一応そう念を押して、自分にも言い聞かせて、遊園地までの電車に揺られる。
す「お待たせ」
ゆ「遅れてごめんなさい」
隆「僕らも今来たとこやしね」
圭「遅刻したわけちゃうしな」
ひ「優しいんですね。すば子、ゆきちゃん、良かったね」
うちらは、すば子たちカップル、ゆきちゃんたちカップル、うちと横山さんで行動することになり、お昼にレストランで集合する事になった。
サラシがないから、胸が目立って恥ずかしい。
侯「この間はすみません。キスして」
ひ「あの時…お店に来ないで、と言いましたが…撤回させてください」
侯「はい」
ひ「風邪の具合はいかがですか?」
侯「おかげさまで」
ひ「そうですか。それは良かったです。お大事にしてください」
可愛くないのは承知で、微笑んでみる。
侯「///」
横山さんは何故か赤くなった。
侯「行きましょうか。はぐれると困るので…」
横山さんはうちの手首を優しくつかむと、歩き出した。
ひ「///」
お昼までに、いくつかアトラクションを回り、待ち合わせのレストランへ。
すば子たちはもう席に着いていた。
店内に入ると、横山さんは手を離す。
何でもない風を装ったけど、少し寂しい自分に戸惑った。
夕方、最後に観覧車に乗ることになった。
人生初の告白。
ひ「あの…キスされてから横山さんが頭から離れないんです。仕事にさしつかえないためにも振って…わっ」
横山さんが見れなくて、下向きで小声。気付いたら抱きしめられてた。
侯「振りません。合コンの時から惹かれてます」
終