キミは俺だけのモン 4~キライ…なハズ~ | わたたい・廉大・大西畑・ヨコヒナ大好きブログ

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スーパーエイト(関ジャ二∞)、Kis-My-Ft2、なにわ男子、キンプリ話を初め、ニュースへの意見、不思議な落とし物など、自由に書きます

侯隆side

すば子ちゃんから聞いたひなちゃんの過去。

来る者拒まず、やった俺には想像出来るはずもなかった。
あの日言われた“あなたにはきっと私の気持ちは解らないから”は、俺の自意識過剰を見抜いた彼女ならではの言葉やった。
嫌われる覚悟で奪ったファーストキス。
未練無く次の恋に進むために、した。
代金を払い、釣りを受け取った俺を待ってたんは、想定内の出来事やった。

パッチーーーン

強烈なビンタ。キッと俺を睨んだその目は、うっすらと潤んでた。

ひ「最低ですね。もう店には来ないでください。私の前に二度と現れないでください。現れたら、私はあなたを殺します。大嫌いです」

そう言うと彼女はレジから離れた。
我に返ったゆきちゃんが声をかけてくれた。

ゆ「大胆行動に出ましたね(苦笑)」

侯「うん…。けど、これで未練無く次の恋愛に進めるわ。ありがとう」

ゆきちゃんは、何も言わずに見送ってくれた。



ひなside

ドアの開く音に顔を上げれば、あいつが帰る背中が見えた。
うちは重なった唇の感覚がなくなるまで消毒液を染み込ませたガーゼで自分の唇を拭ってた。

ゆ「ひなちゃん、大丈夫?」

来客がないのか、ゆきちゃんが休憩室に入って来た。

ひ「うちは…あの人はキライ。初めてを人前で、それも仕事中にするなんて」

ゆ「せやなぁ。でも、横山さん言ってたで?未練無く次の恋愛に進めるわ、って」

ひ「…次の恋愛…」

ひ(な、何考えてんの!!

ひ「み、未練も何もあの日少し喋っただけやから」

強がりなんだろう事は解ってる。
人前で初めてのキスをされて、ドキッとしたなんか言えん。

ゆ「そうやね音符さ、仕事にもどろ音符

ひ「……」

ゆきちゃんはうちの強がりに気付いてるんやろな…。




それから数日後。

ひ「風邪、治ったんかなぁ」

ゆ「え?」

うちのつぶやきに、データ入力してたゆきちゃんが、パソコンから顔を上げた。
小さいから、病院の処方箋を受け付けるのが主な仕事。
大手薬局さんみたいにお菓子とかを置くスペースなんかあらへんから、リピーターは決まって来る。

横山さんもあの日以来、来てへん。

ひ「…何でもないてあせるさ、仕事しよあせる

うちは調剤室に入る。

ひ「薬品があれば幸せや」

ゆ「……」

ゆきちゃんがメールしてたなんて、うちは知る由もなかった。
増してやそのメール相手も。
運命が変わり出す…。