キミは俺だけのモン 1~憂鬱な一時~ | わたたい・廉大・大西畑・ヨコヒナ大好きブログ

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スーパーエイト(関ジャ二∞)、Kis-My-Ft2、なにわ男子、キンプリ話を初め、ニュースへの意見、不思議な落とし物など、自由に書きます

ひなside

うち、村上ひなは自他共に認める“オタク”や。
推理小説やミステリー・サスペンスドラマ、小説を見聞きして、トリックを解いたり、薬学と触れ合ってる時が一番至福やから。

そやし、もちろん、殺人にも興味はある。
ま、実行はしたくないけど。
「殺してみたかった」って供述の犯人の気持ちをうちは、否定しないにすぎないだけ。

だから、うちは小さいときから“薬剤師”になりたくて、そのための勉強は苦じゃなかった。

自分の容姿について、周りの子たちみたいに『キレイに見られたい』『彼氏が欲しい』『嫌われたくない』なんてメイクとかオシャレに気を使いたくなかった。

でも、成長していったら、胸がどんどん膨らんで、目立つつもり無いのに男子に声かけられるようになった。

当然、交際に興味ないから、断ってばかりいたら、今度は女子がいちゃもんを付けてきて、軽い嫌がらせを受けるようになった。

意志とは裏腹に、胸は膨らんでいく。
高校2年の春には、コンビニに並ぶエロ本の表紙に載りそうなくらいにまで成長した。

うちは、必死に胸を小さく見せた。

何時しかうちの陰でのあだ名?悪口?が「乳お化け」「軽い」「援交してる」とか。
乳お化けはまだ許せる、自分でも思うから。援交とか軽い、は…。

やっと“サラシ”を見付けた時は泣きたいくらい、嬉しかった。

“干物女”でも別に何とも思わない。

30になったからって、焦ってなかった。
サラシを着けだしたことでうちはまた、好きなことに熱中出来たから。

ホンマ、至福や。

幼稚園から一緒の親友で幼なじみの渋谷すば子も、そんなうちを理解してると思ってた。

す「ひな、合コン行こ音符

ひ「うち、そういうのんきらいやねんか。他の子誘いよ」

す「ちゃうねん、もうひなしか居らんねん、誘う人。お願い!!人数合わせなアカンねん。しゃべらんでええから。居るだけ」

ひ「…何を奢ってくれるん?」

す「ひながハマってるミステリー作家さんの新刊代全部」

ひ「うちが飽きるまで?」

す「もちろん」

すば子は楽器店店員やから、そんなにある訳やない。
けど、それだけうちが必要なんや、って解った。
「座ってるだけな」って約束して、12.23に居酒屋に行った。

それが仕組まれた事だとも知らず。
ただただ、憂鬱な一時を過ごすために。

皮肉にも翌日は土曜で、薬局は休み。

ひ「…」

もう歯車は回り始めてた…。