『アスリートの身体が進化する』フィジカルトレーナーわんちゃんのブログ -12ページ目

『アスリートの身体が進化する』フィジカルトレーナーわんちゃんのブログ

札幌市、東京で活躍する『身体を進化させる』アスリート専門のフィジカルトレーナーわんちゃん。理学療法士だけでなく、武道、ヨガ、ピラティスなどのエッセンスを取り入れてアスリートを進化させる。

以前、テニスをされている方にテニス肘についてお話をしていました。



:「テニス肘って、どうしてなるんでしょう?」



「その時の相手からの球種(球の強さ、速さなども含め)や、打ち返す時のその人の「クセ」なんじゃないですか?」



:「それもありますね。でも、その人の体の問題(特徴)や使い方にも問題があるんじゃないですかね?」



「いやいや、クセですよ」



:「いやいや、だからその「クセ」っていうのは体の問題も含んでいるんですよ」



「いやいやいや、クセクセでしょう」



……



なんて、平行線のやり取りが繰り広げられました。




その時、実際に身体を動かす選手と、身体を見るトレーナーとの間に「クセ」というモノに対する認識にズレがあることを学びました。






クセ(癖):無意識に出てしまうような、偏った傾向。




スポーツの現場では一般的に、変なやり方・打ち方・投げ方などを学習してしまった時に使います。





つまり、アスリートの言う「クセ」とは


スキル、技術、やり方の偏りのことを指します。





それに対して、トレーナーから見た「クセ」とは


技術以外に、体のどこかに問題や特徴(身体のどこかがカタい、弱い、使えていないなど)があるため、その「クセ」が誕生した可能性を見ます。



「クセ」の裏側には、身体の問題が隠れていることが多いのです。






「スキル(技術)」


というのは


「身体の問題や特徴」の上に成り立っています。


『スポーツ選手の役に立ちたい』整形外科理学療法士dogtailブログ

つまり、アスリート達の「クセ」の裏には、脳がその偏った運動のやり方(スキル)を選択せざるを得なかった身体の特徴が潜在的に存在しているという可能性があるわけです。





例えばです。



AさんBさんが、フォアハンドで球を打つときに体のひねりが出なくて、2人とも肘が痛くなるとします。

(2人の間に体格差はない)




Aさんは、体が柔らかく、背骨のねじれの可動範囲が広いです。



Bさんは、体がカタく、背骨のねじれの可動範囲が狭いです。





見た目は2人とも打つ時に体のひねりが出ないため、手打ちになり肘が痛くなっています。(体をひねらないで打つという「クセ」がある、といいましょうか)




しかしこの場合、打つ時に体のひねりが出ない原因は違います。




Aさんは、実際に打つ時に体をひねるというスキルが脳の中にないために、打つ時に手が痛くなり肘を痛めました。


このAさんは、打つ時に体のひねりの練習をして運動のスキルを磨けば、その問題は解決する…かもしれません。


これで打つ時にひねる練習をしてもテニス肘の痛みが改善しなかったならば、それは体の構造や使い方のどこかに原因がある可能性が高まります。




Bさんは、根本的に体がカタくてひねられないため、手打ちになり肘を痛めました。


Bさんは、その前に背骨のカタさや弱さを解決してあげないと、体をひねるという動作は出来ないでしょう。それでも無理矢理ひねって打ってたら、腰など違う部分を痛めるでしょう。


これは、クセを直したとはちょっと違いますよね?





何度も言いますが、



クセも含めて、運動のスキルというのは、体の問題や特徴がベースにあるのです。



その体のカタさを取ってあげたら、肘が痛くなくなった!なんてことが存在するんです。





選手は、ケガをしていないときは身体には問題がないと思っている人も多いのかもしれません。



だから、トレーナーはケガをしたとき・身体に疲労や不調がある時にだけ頼られることが多いのでしょうか。



ケガをしていないときでも、それら身体の問題を少しでも対処しておけば、ケガのリスクも減るしパフォーマンスは劇的に上昇するはずなのに。






今回は、説明がわかりづらかったでしょうか。





とにかく、ケガの予防のためにも、パフォーマンスアップのためにも、トレーナーには体を見てもらっておくべきですよー。




痛くなってきてからじゃ、遅いんですよー。




クセだからで片付けちゃだめですよー、と。






最後までお読みいただきありがとうございました。



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・試合になると力が出せなくなる。



・相手からのプレッシャーなどを感じるだけで、練習通りできなくなる。



・大事な場面でコントロールが出来なくなる。




これらの状態は、自分で自覚しているかどうかは別として



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「緊張」


という状態がいつもより大きくなっているはず。



身体がいつの間にか緊張状態になっているとき、良い状態へ向かうためのコンパス(道しるべ)となるものは「感覚」という話をさせていただきました。


(前回のブログはコチラ




そのコンパスさえはっきりしていれば…


そのコンパスさえすぐ取り出しやすく見やすくなっていれば…



迷った時、見たいときにすぐ見れますよね。





では、その「感覚」というコンパスを見やすくする具体的な方法とは…?





①感じる


②味わう


③記憶する



です。





試合中、練習中、日常生活の中…


さまざまな場面で、「良かった身体の感覚」ってありますよね?



・さっきのシュートやサーブの手や足の感覚…良かったなぁ。


・ピッチングやバッティングの時のあの感触…良かったなぁ。


・ディフェンスの時の読みなどの冴えてた感覚…良がったなぁ。


・今日のジャンプした時の空中の感覚…いい感じだったなぁ。


・なんか、今日の練習リラックスして動けてた…動きやすかったなぁ。


…etc.



運動の中で「良い感じ」の感覚が出現した瞬間が必ずあるはずです。



ありますよね?



①それをまず、意識的に体で感じること

(特に、感じるという習慣がつくと、緊張は抜けやすいです)


②その良い感じだった感覚を味わうこと

(体に残っている良い感じの感覚の余韻を身体にとどめる)


③その味わった感覚を覚えておく

(別に人に伝えたりできなくてもよいので、体感として残しておく。)





この①~③をひたすら繰り返し習慣づけます。




繰り返しますが、


良い時の感覚が脳に記憶されているからこそ、緊張した時、取り乱したときにリラックスする方向性を間違えない。


その「感覚」というコンパスがはっきりしているからこそ、リラックスを試みることが出来るのです。





この「良い感じ」のコンパスを、普段から作る意識をもっておくと


本番に弱いアスリートでも、そのコンパスを頼りに


呼吸法を使うなり、声を出すなり、ストレッチするなりして



落ち着きを取り戻しやすくなります。

(方法論はいくらでもあります)



また、同時にスキルの上達も3倍速くなります。





僕は、治療の現場でいい感覚を探し続けてコンパスを作る作業をしていますし


自分のトレーニングをするときも、その感覚を探し続けています。



そしてたまに、新感覚に遭遇すると興奮します。





↑これって、共感できる人いるんじゃないですかね?(^▽^;)



まぁ、スポーツの場面以外でもなんにでも活用できるってことですよね。





でも、一流選手は例外なく感覚が優れているといいます。



自分の感覚・感性を大切に。



感じて…味わって…覚えて…感じて…感じて…。



感性を磨いて、ピカピカにしていきましょう!




最後までお読みいただきありがとうございました。





関連記事:

「本番に弱いアスリートの道しるべ」  






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・試合になると力が出せなくなる。



・相手からのプレッシャーなどを感じるだけで、練習通りできなくなる。



・大事な場面でコントロールが出来なくなる。




これらの状態は、自分で自覚しているかどうかは別として



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「緊張」


という状態がいつもより大きくなっているはずです。




アスリートのみなさんも、試合などで緊張するといつもの実力が発揮できないという経験をしていると思います。



この「緊張」…


考えすぎたり、変にプレッシャーを感じながら試合をしたり、大事な試合だったり…


そんなときにいつの間にか出すぎてるんですよね。





そういうときって、体はコントロールしづらい状態に陥っています。人によっては、試合前になるとなぜか膝や腰が痛くなる…なんて人もいます。





この状態では、呼吸は自然と浅くなり、肩や首や背中の筋肉が緊張状態になり、体のインナーマッスルが効きづらくなります。



そうなると力がコントロールしづらくなります。



アウターマッスルが優位になり、繊細な運動がしづらくなっています。



筋肉の動く感覚、反応が鈍くなっています。




この時、緊張・興奮する神経の活動が活発になっています。




この解決策としては、「緊張」しすぎた身体を逆に「リラックス」する方向へ向かわせ、過度な緊張状態を抑えるのです。



これには、一般的に呼吸法などがよく聞くと思います。




なぜ、呼吸を整えるのかというと、呼吸(特にゆっくり深呼吸しますよね)をするによって


この緊張・興奮する神経リラックスする神経のバランスを整えることが出来るからです。



(ちなみに、この「リラックス」ですが、競技の最中におけるリラックスとは、マッサージされた後やお風呂に入った後のダラーンとしたリラックスとは少し違います)




一番実力を発揮しやすい状態とは、この緊張する神経リラックスする神経が同じくらい働いてバランスが取れているときなんです。


決して、どちらか一方が働きすぎていてもだめなんです。





というわけで、呼吸法を普段から訓練することは試合で自分の心と体をコントロールするための大切な方法と言えるわけですので、おろそかにしない方がいいですよ!と。





でも、ここまではよく聞く話。



試合で呼吸を使ってコントロールする…これはあくまでも緊張状態からリラックス状態に向かうための方法。


例えばです。


山を歩いていて、正しいルートからいつの間にか外れて歩いていたとします。



この「呼吸」は道に迷った時に、正しいルートへ「歩いて戻る」という行為です。



でも、ここがどこだかわかりません。どの方向へ向かえば正しいルートにいけるのかが分かりません。



では、どの方向に向かえばよいか?




こんな時、コンパスがあれば便利ですよね。



身体がいつの間にか緊張状態になっているとき、良い状態へ向かうためのコンパス(道しるべ)となるものは「感覚」です。



身体の状態が良い時の感覚が脳に記憶されているからこそ、緊張した時・取り乱したときにリラックスする方向性を間違わないのです。



その「感覚」というコンパスがあるからこそ、リラックスを試みることが出来るのです。





具体的な方法は、別に特別難しいことではありません。


たぶん、みなさんは感覚的にやっています。


ただ、この方法を理解し何事にも習慣づけると、緊張もコントロールしやすいし、スポーツのスキルも上達が速い(ハズ)です。



なぜなら、そのコンパスを持っているだけで、別に試合中じゃなくても練習中でも日常生活の中でも、常にそのコンパスを見ればいつでも良い時の感覚を思い出せるしイメージできるからです。



そのイメージが簡単にできるようになれば、実践でそのイメージと実際の身体(運動)をマッチングしやすいのです。





が、いつのまにか少し長くなりかけているので次回書かせていただきます。



最後までお読みいただきありがとうございました。





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