夜。
皆はお土産を見たり、寝る準備をしたり、お酒を飲んだりしていた。
ファリンはなのは達に本を読んでいた。暫くしてファリンはなのは達の部屋から出てきた。
桃「あら、ファリンちゃん。子供たち、もう寝ちゃった?」
ファ「はい、桃子さん。もうぐっすり」
桃子とファリンとクリスは襖を開け、その様子を見た。
ク「では、私はなのはお嬢様達の側にいますね」
桃「えぇ、お願い」
クリスはなのは達の部屋に入って、襖を閉めた。
すずかはすやすやと笑顔で眠り。アリサはユーノを掴んで笑顔で眠っていた。しかし、なのはは眠っていなかった。
そして、アリサの方を見て
な(ユーノ君、起きてる。あと、キバットさんとクリスさんも)
ユーノ達に話しかけた。
ユ(う、うん)
ユーノはアリサの手から抜け出した。
キ(勿論、起きてるぜ) ク(私も)
三人はなのはの許に集まった。
な(昼間の人、この間の子の関係者かな?)
なのはは昼間の女性のことをユーノに尋ねた。
ユ(多分ね) キ(というより、ほぼ確定してるな。あいつの関係者だってことは)
な(また、この間みたいなことになっちゃうのかな?)
なのはは不安げに言った。
ユ(多分・・・)
暫く沈黙した後、ユーノが話しかけた。
ユ(なのは、僕ねあれから考えたんだけど。やっぱり、ここからは僕達が・・・)
と続けようとしたが
な(ストップ!)
なのはが止めた。
な(そこから先言ったら、怒るよ)
そう言って、なのははユーノの頭に手を置いた。
な(ここからは僕達だけでやるよ。これ以上、なのはを巻き込めないから。とか言うつもりだったでしょ)
なのはは少し怒りながら言った。
キ(それは本当か) ク(そんなことを言うつもりだったのですか)
二人もユーノに詰め寄った。
ユ(うん・・・)
ユーノは少し弱々しく答えた。
なのはは、そんなユーノを見て微笑みながら話した。
な(ジュエルシード集め。最初はユーノ君のお手伝いだったけど、今はもう違う。私が自分でやりたいと思って、やてることだから。それにファンガイアと戦うことも、怖くないと言えば嘘になるけど、ユーノ君と一緒なら戦えるよ)
ユーノは驚いた。なのははユーノを抱き上げた。
な(私を措いて、ジュエルシード集めをするなんて言ったら、怒るよ)
キ(そうだぜ) ク(そんなことをなさったら、私も怒りますわよ)
ユ(うん)
ユーノの言葉を聞いて三人は笑顔になった。
な(少し眠っとこ。また今夜にも何かあるかもしれないしね)
ユ(うん) キ(そうだな) ク(休息は大切ですからね)
旅館の敷地内の小さな川にジュエルシードが落ちて、流された。
フェ「!!」
フェイトはジュエルシードの気配を察知した。
な「!!」
なのはもそれを察知して、布団から起き上がった。
そしてジュエルシード発動した。そのすぐ側に
アル「ビンゴ!見つけたよ~、フェイト」
アルフがいた。
なのは達も着替えてジュエルシードの場所を目指している。ユーノはフェレットの形態でなのはの頭の上に乗っている(キバットに戦闘に入るまでは、エネルギーの消費を抑えろ。と言われたため)。
ユ「なのは」 な「大丈夫、急ごうユーノ君」
な「レイジングハート、お願い」
なのははレイジングハートを上に投げた。
レ<Stand by.Ready.Set up>
音声と共に桜色の魔力が放出され、レイジングハートは起動した。
橋の上。
そこでフェイトとアルフは発動したジュエルシードを見ていた。
アル「うっはー!凄いね、こりゃ。これがロストロギアのパワーってやつ?」
アルフは歓喜を含んだ声で驚いた。
フェ「随分不完全で、不安定な状態だけど」
アル「あんたのお母さんは、なんであんなものを欲しがるんだろうねぇ」
アルフはフェイトの母の目的について疑問に思った。
フェ「さぁ、分からないけど。理由は関係ないよ。母さんが欲しがっているなら手に入れないと」
そして
フェ「バルディッシュ、起きて」
バ<Yes,sir>
バルディッシュを起動させた。
杖となったバルディッシュを手に取った瞬間
バ<Sealing form.Set up>
その音声と共にバルディッシュが姿を変えた。
フェ「封印するよ。アルフ、サポートして」
アル「へいへい」
そして
な「!!あれは・・・!」
なのは達はジュエルシードが封印されたのを発見した。
フェ「二つ目・・・」
フェイトはジュエルシードを手に取った。
その時、なのは達が到着した。
アル「あ~ら、あら、あらあら」
な「はっ!」
なのははアルフの姿を見て驚いた。
アル「子供はいい子でって、言わなかったけか?」
ユ「それを、ジュエルシードをどうする気だ!?それは危険なものなんだ!!」
ユーノはフェイト達に尋ねた。
アル「さぁね。答える理由が見当たらないよ。それにさぁ。アタシ親切に言ったよね?いい子でないと、ガブッっといくよって」
ユ・な・キ・ク「「「「!!?」」」」
四人が驚いた瞬間。アルフはその姿を、緋色の狼に変えた。
その姿を見て
キ「やっぱり、あいつ。あのガキンチョの使い魔だ!」
キバットたちは驚いた。
な「使い魔?!」
アル「そうさ。アタシはこの子に創ってもらった、魔法生命。製作者の魔力で生きる代わり、命と力の全てを賭けて護ってやるんだ」
アルフはフェイトを見て
アル「先に帰って、すぐに追いつくから」
と言った。
フェ「うん。無茶しないでね」
アル「オーケー!!」
そう言うとアルフは、なのは達に飛び掛ろうとした。
な「はっ!」
ユーノはなのはの肩から降りた。そして結界を張った。そして結界を張りながら
ユ「なのは、あの子をお願い」
フェイトを追うように言った。
アル「させるとでも、思ってんの!」
アルフは結界を破ろうとした。
ユ「させてみせるさ!!」
そう叫ぶとユーノは更に魔方陣を展開した。
アル「移動魔法・・・?まずい!」
ユ「ふっ」
すると、ユーノ、キバット、クリスの三人はなのはの側から消えた。
なのはは驚き辺りを見回した。
フェ「結界に、強制転移魔法。良い使い魔を持ったね」
フェイトはユーノを優秀な使い魔と褒めた。
な「ユーノ君は使い魔ってやつじゃないよ。私の大切な友達!」
なのははユーノは使い魔ではないと強く言った。
フェイトはその様子に驚いた。
フェ「で、どうするの?」
な「話し合いで、なんとかできる。ってことない?」
なのはは話し合いを求めた。
フェ「私はロストロギアの欠片を、ジュエルシードを集めなければならない。そして、貴方も同じ目的なら、私達はジュエルシードを賭けて戦う敵同士ということになる」
な「だから、そういうことを簡単に決め付けないために、話し合いって必要なんだと思う」
フェ「話し合うだけじゃ、言葉だけじゃ、きっと何も変わらない」
そしてフェイトはバルディッシュを構えた。
フェ「伝わらない!」
な「はっ!!」
そしてフェイトは超高速でなのはの後ろに回りこみ、バルディッシュを振った。なのははそれを間一髪で避けた。
レ<Flier fin>
なのはは上空へ飛び、次の一撃もかわした。
フェイトもすかさず空を飛び、なのはを追いかけた。
な「でも、だからって・・・」
フェ「賭けて、それぞれのジュエルシードを一つずつ」
バ<Photon Lancer,get set>
するとフェイトはなのはの上方に移動した。
一方、アルフとユーノ達。
アル「ふん、あんた。私に勝てると思ってるの?」
アルフは少し馬鹿にしたようにユーノに尋ねた。
ユ「勝って見せるさ」
そう言うとユーノは人間の姿に戻った。
ユ「キバット!」
そして、右手を前に突き出しキバットを呼んだ。
キ「キバッくしょん!あれ、湯冷めしたか?」
そう言いながらキバットはユーノの所に飛んだ。
そして
キ「ガブッ!」
ユーノの右手に噛み付いた。
ユ「変身」
ユーノがそう言うとキバットはベルトにとりついた。
そして、ユーノをキバに変身させた。
アル「!!」
アルフはユーノ(キバ)の姿を見て驚愕した。
アル「まさか、あんたがキバだったとはね。でも、負けはしないよ」
ユーノとアルフが戦おうとした時
糸「がああぁぁ!」
糸矢(スパイダーファンガイア)が乱入した。
キ「ちっ、こんな時に!」
ユーノは糸矢と交戦状態に入った。それを見て
アル「あんまし、こういう真似は好きじゃないんだけど」
アルフは糸矢と交戦してる隙にユーノに攻撃しようとした。その時
沢山の白い羽がアルフを襲った。
アル「ちっ!」
アルフがその方向を見ると、クリスが立っていた。
ク「ユーノお坊ちゃまは、やらせません!」
アルフは獣人態となりクリスに殴りかかった。こうして、クリスとアルフも交戦状態に突入した。
ユ「はああぁぁっ!」
ユーノは糸矢に拳の連打を浴びせた。
しかし
糸矢「がああ!」
糸矢は物ともせずユーノを殴り飛ばした。
キ「なんか、ちょっと調子悪いなぁ。こうなりゃアイツだ」
キバットがそう言うとユーノはガルルフエッスルをキバットに咥えさせた。
キ「ガルルセイバー!!」
キバットがそう言った瞬間、キャッスルドランからガルルが彫像態で射出された。
ユーノはガルルセイバーを左手で受け取り、ガルルフォームに変身した。
ユ「うああぁっ!!」
そして、ユーノは糸矢に斬りかかった。
糸矢「ぐああぁっ」
ユ「はっ!」
更にユーノは糸矢を蹴り飛ばし
ユ「うあああぁぁっ!」
上から真一文字に叩き切った。
糸矢「がああぁっ」
糸矢は堪らず逃げてしまった。それを見てユーノもなのはの近くへ移動し始めた。
クリスvsアルフ
クリスとアルフは激しい殴り合いをしていた。
ク「使い魔を創れる程の魔導師です。何でこんな世界に来てるのです!?それに、ジュエルシードについて、ロストロギアについて、何を知っているのです」
バリアでアルフの拳を防ぎながら問いかけた。
アル「ごちゃごちゃ煩い!!」
アルフが更に殴ろうとしたが
クリスは距離をとった。
なのはvsフェイト
フェイトは足元と左手に魔法陣を展開した。
バ<Thunder Smasher>
そして、バルディッシュの音声と共にサンダースマッシャーを発射した。
レ<Divine Busuter>
なのははそれをディバインバスターで迎え撃った。
そして桜色の魔力と黄色の魔力が激突した。
フェ「!!」
な「レイジングハート、お願い」
レ<All right>
そして、なのは達は出力を上げた。
すると、なのはの魔力砲がフェイトの魔力砲を押し戻した。
その様子を見て
ク「なのはお嬢様。すご~い」
クリスは感嘆の声を漏らした。
アル「でも、あまいね」
アルフがそう呟いた時
バ<Scythe slash>
ク「!!なのはお嬢様!!」
な「!!?」
なのはが驚いて上を見た時、既にフェイトは魔力刃を生成していた。そしてフェイトは斬りかかろうとした。
な「うっ!!」
なのはは思わず目を閉じた。
しかし、魔力刃はなのはの首にギリギリ届かなかった。よく見ると青い鎖がバルディッシュを止めていた。
キ「ふ~、ギリギリだぜ」
ユ「うううぅぅ・・」
ユーノが寸でのところでチェーンバインドを右腕から発動していた。
レ<Pull out>
するとレイジングハートは、ジュエルシードを一つ放出した。
な「レイジングハート、何を?!」
なのはは驚いた。
フェ「きっと、主人思いの良い子なんだ」
そう言うとフェイトはジュエルシードを掴んだ。
それを見てユーノもバインドを解いた。
な「はっ!!」
そして、フェイトは地面に降りた。
フェ「帰ろう、アルフ」
そう言ってなのは達に背を向けた。
アル「さっすが、アタシのご主人様。じゃあね、おチビちゃん達」
アルフはフェイトの活躍に満足した様子で言った。
な「待って!」
なのはも地面に降りて、フェイト達に話しかけた。
フェ「できることなら、私達の前にもう現れないで。もし次があったら、今度はキバは護ってくれないかもしれないから」
次はなのはを殺してしまうかも、といった感じでフェイトはそう言った。
な「名前、あなたの名前は!」
なのははフェイトに名前を聞いた。
フェ「フェイト。フェイト・テスタロッサ」
フェイトは小さく呟いた。
な「あの、私はっ・・・」
なのはが自分の名前を言おうとした時、フェイトは飛び去った。そしてアルフもフェイトについていった。
今回の戦いは、なのはの完全なる敗北だった。
今回ユーノが護ってくれなかったら、もしかしたら、なのはの命は無かったのかもしれない。
なのはに二つの後悔ができた。一つはユーノにまた迷惑をかけてしまったこと。二つ目はフェイトに自分の名前を言えなかったこと。
―続く―
あとがき
ようやく終わりました。Part2。いやー、苦しかったです(;^_^A
なんせ、3つのバトルを書きましたからね~(-"-;A
まぁ、だけど結構楽しかったです。どうやって原作の話を変えようとか考えるのは。
誤字、脱字、表現のおかしな所があったら言ってください。
あと、感想もお待ちしてます(=⌒▽⌒=)
次は、いよいよドガバキ編です。この話は松丸さんと三条さんの構成を元に製作します。