ゴン助とのこと  出会い | 現役の動物看護師が開くペットサロン♪ Dogs☆Napper

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動物病気で勤務しながら、自宅サロンではスキンケアを重視したトリミングをしています。
獣医師と連携しながら、安心安全なトリミングをしています。







忘れたりなんか絶対しないけど、書いておきたい「ゴン助とのこと」

2011.09.11

午後18:25 ゴン助 永眠。

私たちの家族になって3年と4カ月。


2008.05.05.

忘れもしない「子供の日」。そしてどしゃ降りの雨の日。

旦那さんの実家から夜に帰る途中のことでした。

あと5分で自宅に到着というところで運転していた旦那さんが気がついた。

「犬が倒れてた!!事故かな・・・動いてなかった」

その言葉を聞いたのはその現場を通り過ぎたあとだった。私は7か月の娘と後部座席に座り、ウトウトしていてその犬をみていなかった。でも、その言葉を聞いた途端に何か胸の中でモヤモヤとした感情がこみ上げてきた。


「絶対に死んでない・・・生きてる」

私は見てもいないし、生きていると確信できるものはなかった。でも生きている「予感」がしていた。


「戻らなきゃ」という衝動にかられた。バカな話だけど「戻って・・・・・・」という声が聞こえた気がした。

「申し訳ないけど、引き返してくれる?」

と旦那に頼んでいた。

旦那は少し戸惑って言った。

「戻ってどうするの?その後はどうするの?」と。

冷静に考えれば彼の言うことは理解できる。戻ってその犬を保護したとして、ケガをしていたらどうするのか?病院は?治療代は?飼えるのか?ということになる。


私はこれでも動物病院に勤務していた。看護師としてトリマーとして働いていた。

事故でかかる費用などは大体検討はつく。安くはない。安くないどころか驚くほど高いだろう。

旦那はそういうことも含めて私に考えろと言っていたのだろうと、今になって思う。


でも、その時の私は全然そんなこと考えていなかった。

「戻らなきゃ」「助けなきゃ」の2つしかなかった。


私の気迫に負けたのか主人は引き返してくれた。

暗い道を、あの犬がいた場所へ。


「いた!!」

今度は私にも確認できた。

「動いた、動いてるよ」と旦那。

雨の中急いで車を降りて犬を抱き上げた。

とりあえず安全な車内へ乗せた。


なんでこんな場所にいたんだろう・・・周りにほとんど家もないし、街灯もない。

放浪してこの場所で事故に遭ったのか・・・いろんなことが考えられたが、まずは救出が先だった。


犬はずぶ濡れで汚れていた。でも、知らない私達に警戒する様子もなかった。痛がりもせず、ケガをしている様子もなかった。でも立てない様子で伏せをしたままこちらを見ていた。


自宅に戻り、玄関にタオルを敷いた。

体を拭き、外傷を確認。

立てないというだけで、他に傷はなかった。

この様子だと事故で骨盤骨折でもしたのだろうと思っていた。


一度私の勤めていた動物病院に連絡を入れ、院長に症状を説明して判断を伺った。

夜も遅かったため、今晩は様子をみて、明日以降診察をしようということでその日は終わった。


犬をサークルに入れて一晩を過ごした。

夜中に少しだけ鳴いていた。痛かったのか、寂しかったのか・・・


次の朝は少し落ち着いたようだった。


さて、これからどうしようか・・・拾った時は無我夢中だった私。

我に返ったとたん、一体私はどうしたら・・・という焦りに変わっていたのだった・・・


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<拾った次の日のゴン助>