アゲハの幼虫育成日記 | 僕はクリスマス・イヴ・モンタン

アゲハの幼虫育成日記

ベランダに置いている鉢の中に

アゲハ蝶の幼虫が2匹いるのを発見した。

鉢のほとんどはウォーターコインでわさわさと埋め尽くされているが、

その中に放り込んだ柚子の種がいつの間にか育って小さな木になり、

そのささやかな柚子の葉にくっついていたのだ。

20㎝位の本当に小さな木、というか枝なので、

葉の数も限られている。

幼虫を見つけたときには、葉はすでにほとんど食べつくされていて、

もう数枚しか残っていなかった。

あー、幼虫のお母さんたら、なんでこんな葉が少ないところに生んじゃうのよ。

ウォーターコインの葉も柚子に見えたのか、

もしくは葉がわさわさしているから敵から見つかりずらいと思ったのか。

 

いやいや、敵から見つからなくてもご飯がなくちゃ死んじゃうじゃないの。

というわけで、近所の空き地にあるでっかい夏ミカンの木から、

葉を少しずつ失敬して鉢の中に置いておき、幼虫の育成を見守る日々。

 

1匹はさなぎになったものの羽化できず死んでしまったが、

もう1匹は昨日、無事、羽化して美しい蝶になった。

感激。

 

ひらひらと飛び去る姿にホッとした。

 

最初は鳥の糞の擬態で黒と白もよう

 

だんだん緑色になって完全に鮮やかな緑色の立派な幼虫に        

 

1匹は鉢にへばりついて蛹になったが、羽化できずに死んでしまった。

多分、暑すぎて水分が足りなかったのだと思う。

なのでもう一匹は蛹になりそうなところで虫かごに移す。

ウロウロして割りばしに場所を決めて糸を張り、

翌日には緑色の蛹になっていた。

約10日で蛹が黒くなってきたので、死んじゃったのか?と

焦ったが、これは羽の黒い部分が透けてきたようで、

その日の午後には羽化した。

抜け殻

 

黒くなってからこんなに早く蝶になるとは思っていなかったので、

出てくる瞬間を見逃したけど、感激。

しかし、あの幼虫の形態からどうやって蛹の中で、

美しい模様をつけた羽を持つ蝶の姿に変わるのか。

不思議だ。

凄すぎる。

 

まあとにかく無事に羽化できてよかった。

 

すぐにベランダに出て虫かごの蓋をとると、ひらひら飛び去って行った。

元気でねー。