日本では、今ひとつ人気がない(様な気がする)ザ・バーズ。
雑誌なんかでも、アメリカン・ロックの大御所バンドと言えば、ザ・バンド、CSN&Y、グレートフル・デッド、オールマン・ブラザース、ビーチボーイズなんかがよくが引き合いに出されるけれど、ザ・バーズがそんな扱いを受けているのを余り見かけたことが無いような気がします。
これは思うに、活躍した時期の中途半端さと、ビッグスターの不在が最大の原因なのかも知れません。
とは言え、ヒット曲もあり、名盤と言われるアルバムも残し、フォーク・ロックを始め、ロックの様々なサブジャンルを開拓し、それなりのタレントを数多く輩出しているバンドなのに、ちょっと不当評価ではないかと考えている管理人であります。
後世のロック界に与えた影響という点でも、実はなかなかのものだったと思うのです。
70年代は言うに及ばず、80年代のザ・スミス、R.E.M.、ストーン・ローゼス辺りにも明らかなバーズの影響が伺えるし、そうしたバンドに影響された90年代以降のバンドにもバーズのDNAは受け継がれていると思うのですが。
バーズと言えば、まず「ミスター・タンブリンマン」等に代表されるフォーク・ロックのバンド、と言う印象が強いですが、実は、サイケデリック・ロックの元祖と言う側面も持っています。
80年代以降のバンドに引き継がれたのは、バーズのそうした側面だったように思います。
そんな、バーズのサイケデリック時代の代表曲といえば、アルバム「霧の五次元」に収められた「霧の8マイル」でしょうか。
ザ・バーズ 「霧の8マイル」(Eight Miles High)
そして、バーズの忘れてはならない、もう一つの側面は、カントリー・ロックの開拓者と言う面でしょうか。
「ロデオの恋人」はカントリー・ロックを代表する名盤ですし、グラム・パーソンズ、ジーン・クラーク、クリス・ヒルマン、クラレンス・ホワイトといった、その後のカントリー・ロックを引っ張っていくことになるミュージシャン達を輩出しています。
そんな、カントリー・ロック期のバーズの貴重なライブ映像をご紹介。
ブルーグラスの大御所、アール・スクラッグスとザ・バーズが、ディランの「You Ain't Goin' Nowhere」を演奏しています。
のどかで、いい雰囲気ですね。カントリー・ロック好きにはたまらない映像です。
そして、バーズにとって、最も縁のあるミュージシャンと言えば、ボブ・ディランと言うことになるでしょう。
リーダーのロジャー・マッギンにとっては、兄貴みたいな人だったんでしょうね。
そんなディランと、再結成したバーズが共演しているライヴ映像を見つけました。
90年のロイ・オービソン・トリビュート・コンサートでのライヴ動画です。
ザ・バーズ&ボブ・ディラン 「ミスター・タンブリンマン」
ザ・バーズの再評価を願ってやまない管理人であります。