チャンスと散歩をしていると、色々な人に声をかけられます。
大きいしやはり珍しいのか、よく犬の質問をうけます。この犬種は何ですか?とかこんなに大きなテリアいるんですか?とか。人によっては飼っていたという話から、エアデールとの思い出を語られたり。たまに写真を撮ってもいいか、という人や、何も言わずじっと立ち止まって見つめる人もいます。(さすがにチャンスも警戒)
僕もわりと話好きなので、街中でそんな風に声をかけられたらつい犬の話をしたくなって、話に夢中になってしまうこともしばしばです。全然見ず知らずの人なのについ楽しい立ち話になってしまいます。
そうしているとしばらく横で大人しく前を見つめていたチャンスは、
話が伸びれば決まって、きゃうーきゃう(もう話はいいよ!!おしまい!!)と僕に向かって吠えます。だけど、話が盛り上がってるのでたいてい僕は、はいはいと話を続けているのですが、無視されると今度は僕に向かって体当たり。
話し相手も、却ってそんなチャンスと僕のやり取りに、引き止めてごめんね!と退散します。
リードを持っているのは確かに僕ですが、うまい具合に、毎度その場の雰囲気を散歩継続にリードされています。なんて犬だ。
そんなことをしょっちゅうやっていますが、今日朝の散歩をしていると、向かいから自転車に乗っていた女性が自転車を降りて、「これはエアデールですか?!実は今飼おうかと悩んでいるんです!」と言われました。散歩中にエアデールを飼おうか悩んでいるという相談は何度か受けたことがありますが、これはとても難しい質問です。
僕ははっきり言ってエアデールという犬種が大好きです。今まで色々な犬と暮らしてきたけど、こんなに高い洞察力とコミュニケーション能力を持った犬はなかなかいないんじゃないかと思う犬種です。個性的で自分をしっかり主張もしながら我慢も自分なりにきちんと出来るこの犬種は一緒に暮らしていてとにかく楽しい。
けれど見ず知らずの通りかかりの人にいきなり、この犬種飼うの大変って聞いたんですけど、やっぱり大変ですか?って聞かれるとすごく答えに詰まります。「とても大変な犬ですよ、やんちゃでわんぱくで、繊細すぎることもあるし人見知りだってすることもある。あとわがままだし。でも、一緒に暮らしてて僕はとても楽しいですよ」と何とか返してます。さようならと別れた後に、この質問には何て答えたらよかったんだろうなあ、とチャンスに向かって聞いてしまいます。
ただこの話を聞いた人が、自分には合わないからやっぱりやめておいた方が良いな、とか、それってとても魅力的だなあ!とか何か感じてくれたらそれでいいなと思います。見た目だけで、かわいい!!!と思うままに飼えばきっといつかうまくいかないことがたくさん出てくる犬種だと思います。そうなると犬も飼い主もきっと辛いだろうなあと真面目に考えてしまいます。
散歩中に最後まで真面目に話をしているときっと僕はチャンスから体当たりを超えてもはや噛まれかねないので、なかなか話を最後まで出来ませんが、散歩中に受けるにはなかなか難しい質問です。
質問の答えを考えながらわが身を振り返って、僕もチャンスを飼って、チャンスを幸せに出来てるのかあ、と思うことがあります。ただなんとなく、こんな姿を見てると、まあそんなに悪くもないのかな、と少し安心しています。
