R4 10月 hakoギャラリーでのマッサージ♪

こんにちは！
お腹の弱いわんちゃんは腹巻きの季節がやってきましたね。皆さま、いかがお過ごしでしょうか？

先日の学会の続きです。

ヒトの医療からの情報は私にとってとても貴重で、だいたい、何か知りたいことがあると、まずはヒトの

医療の情報から探しはじめます。そこから、獣医療にシフトし、裏づけをします。

既存の知識に疑問を持って変革を続けている先生方は本当にすごいなと学会に行くたびに思います。

例えば、小型犬の骨折って、どうしてこんなに多いのだろう、と最近の気になることです。

中型犬〜大型犬は、交通事故のような、よほどの強い衝撃で骨折するイメージがありますが、

ジャンプして、着地したら骨折した、しかもそれほどシニアでもない小型犬で起こるのはどうしてだろう？足が細く長く、足先がつぼまっている犬種は、硬い地面からのあたりが大きいので、それが、交通事故レベルの大きな衝撃になるのかもしれません。それでは、できるだけそれに耐えられる身体の質を作りたい。衝撃を分散させる身体の動きを作っておけば、骨折のリスクは減らせるかなあ、とか。

今回の学会では、オステオカルシンはアパタイト結晶の配向性を決定する、とか、骨折と動脈硬化は同時レベル、とか、AGEが多い部分に破骨細胞が来る、とか、膝は２度と同じ動きをしない、など、小さな断片の収穫がたくさんありました。

自分の知りたいことって、直接の答えが用意されているわけではなく、いつかこのような情報の断片が経験と混ざって、自分なりの答えに結びつく。基礎研究ってとても大事ですね。

ということで、今回、少し細かく書いてしまいましたが、先日は、マッサージを受けてくださったワンちゃんたち、ありがとうございました！皆、元気いっぱい、ママ、パパたちの毎日の積み重ねあっての健康だなあと思います。感謝

((マッサージ＆鍼への適応症例))
足のナックリング、歩いている時、ガクッと肩が下がるような跛行がある、ジャンプができなくなった、散歩をするとしばらくしてノロノロ歩く、起きがけに跛行がある、から、股関節形成不全症、膝蓋骨脱臼の改善などのワンちゃんの施術を主に行なっています。また、認知症、前庭障害も対応しています。

ただ、施術だけでは長期的な維持はできません。食事、お散歩、補う必要のある栄養、病院での治療のこと、など、多岐に渡って取り組むことで、QOLをあげていきます。

((メンタルケアの治療))
しつけ教室でうまくいかなかった、強い抵抗を感じる、他のワンちゃんとどこか違う、などのワンちゃんはメンタルの視点から対応していくと変化が見られるかもしれません。飼い主さんの引き出しを増やしていきます。

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