何となく鮪が食べたくなって、仕事上がりに上野広小路の吉池に向かう。

地下鉄銀座線を降り、出口前のパチンコ屋に吸い込まれる様に入る。

…………羽根モノでしこたまヤラレる。-9000。自暴自棄気味に地下フロアのパチスロへ。

マイジャグラーⅡの適当な台に座る。

コインを借りる…スタート!?!?嫌な違和感。

投入しようとしたコインがネチョ…。投入口にたっぷりとガムが捻じ込まれていやがる…。

あきれ果てて店員を呼ぶ。かなり奥まで捻り込まれているらしく、主任が程なくして飛んでくる。

主任、カンカンである。直ちに修理となる。オイラは致し方なく、修理の間隣の台で打つ。

これが怪我の功名。小気味良くペカり、千円で470枚を獲得。

ずっと主任は愚痴っていた。『こういう修理が何より苦痛なんですよ。腹が立って仕方がない。言っちゃいけない言葉だが、死ねば良いのに…という言葉が頭を過りますよ…。』

『パチンコもパチスロも今や通常レート(4円パチンコ・20〔新21〕円スロット)は、もはや遊技じゃなくて完全にギャンブルだからね…。負けた腹いせも解らんではないが、所詮自分が悪い自滅な訳で…台にパンチとか、こんなんとか…機械に当たるのはアカンやね…。』主任の愚痴に付き合ってあげるつもりが、ビッグボーナスのBGM付きになり、変に明るくなってしまった。笑いを堪えて愚痴に付き合う。

今時いるんだねぇ…負けた腹いせに嫌がらせするバカが…。台東区だから仕方がない?うん、それもある。でも、当たる相手が違うし、アカンこと。

修理が終わると台を移動。主任は愚痴に付き合ってくれてありがとうと、深く礼をしていった。

修理した台はミソが付いたので…というより、このプラスを守る?とにかくやらなかった。

その後、ジャクポでビッグを引き、9千円の負債を見事に取り返し、無事に吉池で鮪を買うことが出来たのである。3千円程度のプラスとなった。