獣医師コラム 薬用シャンプー編♪ | LINDO BLOG

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     こんにちは。獣医師の大塚です犬(シロ)キラキラ

今回は前回の続きでワンちゃんのシャンプーについて、です!!!!
まず知っていただきたいのは “ワンちゃんネコちゃんの皮膚は人間の赤ちゃんよりも薄く、とてもデリケートなのです❕” ということ
表皮という外の刺激から体を守る皮膚のバリア機関が人に比べると、と~っても薄い。人間の赤ちゃんよりもさらにさらに薄い!とってもデリケートなのです。
また、言うまでもなく体表にはたくさんの毛が生えていて、人間とはタイプが異なりますがをかいています)。ですから何もケアせずにいたら皮膚病にもなりやすいのです。
 
)ワンちゃんネコちゃんには2種類の汗の出る分泌腺汗腺があります。人が運動した後にかく体温調節の為のサラサラとした汗の出るエクリン汗腺はほとんどなく(つまりワンちゃんネコちゃんは汗をかいて体温を下げることができません)、唯一肉球の部分と鼻鏡にあると言われています。一方、人には脇の下などにしかないアポクリン汗腺がワンちゃんにネコちゃんには全身に分布しています。このアポクリン汗腺は脂肪分の多いベタベタした汗を分泌します。
 
 
もし、すでに皮膚トラブルがある場合にはそのトラブルをきちんと評価し、適切な薬用シャンプーを選択する必要があります。間違った選択は皮膚病を悪化させることさえもありうるので、獣医師の判断の元、正しい薬用シャンプーを使いましょう。

一般的に薬用シャンプーには、
抗菌性シャンプー:細菌や酵母菌の増殖による皮膚トラブルに対応
角質溶解シャンプー:角質層の過剰な増殖による皮膚トラブルに対応
保湿性シャンプー:角質層のつくりの弱さによる皮膚トラブルに対応
止痒性シャンプー:痒みによる皮膚トラブルに対応
などがあります
 
また、ワンちゃんネコちゃんには保湿がとても大切です。特にアトピー、脱毛症、敏感肌、乾燥肌のコには必ずコンディショナーやローションを使ってあげてください。
薬用シャンプーは美容目的のシャンプーとは違い、使用方法も異なるので本来ならばプロのトリマーさんにお任せがよいのですが(もちろん!当 LINDO サロンでも行っております!)皮膚の状態により、使用回数を多くしないと効果がみられない場合もありますので、ご自宅での薬用シャンプーの使い方を簡単に説明いたします。
 
薬用シャンプー使い方
 
   1.下洗い5分
角質層に水を含ませる:30度以下の水で全身を十分に濡らす。
35度以上のお湯を使うと、シャンプー後に痒みが増えます。

   2.洗浄、浸透10分
角質層に成分を作用させる:スポンジ等でしっかり泡立てたシャンプーをこすらず、マッサージするように全身の肌に付着させる。

   3.すすぎ5分
角質層から余分な成分を除く:30度以下の水で全身の肌をよく洗い流す

   4.乾燥
なるべくタオルドライ。タオルの上からドライヤーをあてる。
 
この後、なるべく保湿性のコンディショナーやローションを使用するのが望ましい。
 
正しいシャンプーを使い、健康な皮膚をつくり、皮膚トラブルの予防をしてあげましょうびっくり!!  
 
中医学(鍼灸・薬膳・推拿)ワンポイントメモ
前回 「とうもろこしのヒゲは捨てずにとっておいてくださいねトウモロコシ 」 で
終わっていましたが、「ヒゲ」の部分には、実は健康にいい効能があるのです1本指
「とうもろこしのヒゲ茶」という名前でお店に売っているのを見かけたりしますが、
自宅でも作れます。漢方生薬としてはヒゲを数日間干したり煎ったりするのが本来の作り方ですが、面倒くさがり屋の私(笑)などは、キレイめのヒゲをそのまま湯呑み茶碗に入れ(ティーポットを使ったほうがオシャレですよねface4) そこに熱湯を注ぎ、10分くらい待ち、飲みます(ヒゲは飲みませんよ ( 笑 ) ) 。
ワンポイントなので、効能についてはまたまた次回 ( ^◇^ )