前回の続きです。

と、その前に…

 

 

物ごとには必ず2面性があるといいます。

一見よくないことにも、

必ず良い面もある。

 

ありました。

 

たとえば、こんなことが…

 

 

水漏れの箇所があまりに多かったため、

水を受けとめるものとして、

バケツや洗面器、プラスチックの衣装ケースやごみ箱まで動員。

 

それでも足りず、2リットル入りのペットボトルの

口の部分を切り取って、バケツの代わりにしてみたり。

キッチンの壁の隙間から落ちてくる水は、

紙コップで受け止めたり。

 

 

そんな状態です、と近所の方と話していたら、

すぐにバケツを貸してくださいました。

 

 

そのとき、そのお宅のかわいいお嬢さんが

バケツを持ってきてくれたのですが…

彼女は犬が好きらしく、

そして我が家の犬は、その気持ちをキャッチしたらしく…

 

本来、人見知りの犬が

そのお嬢さんの手をやさしく舐めて

「ありがとう」を伝えていました。

 

 

なんだかとてもいいものを見たような気がしました。

 

 

あの混乱の中で、そのシーンだけが

ぼんやりとあたたかく光を放っているようでした。

 

 

 

さて、いつの間にか日付も変わり、

今日できることはもうなさそう。

とりあえず寝よう!ということに。

 

 

といっても、寝室は水が垂れてくるので使えません。

じゃあどこに寝る?

 

 

濡れていない布団をより分けて、

「乾いた地」を求めて大移動です。

 

 

私は唯一、一滴も漏水を受けなかった

自分の仕事部屋で寝ることに。

夫は濡れていない隙間を見つけて

別の部屋の片隅で。

 

まるで野宿のようでした。

 

 

イヌはいつも私の隣に置いた犬用ベットで寝るのですが、

この日はあっちへこっちへと、落ち着かず、

まったく眠れない様子。

 

そしてまた人間も…

まさかの事態にアタマがパニクっていたようで

いつまでたっても眠くならない…

 

 

眠れないことにイライラしてくると、

やたらと気になることが出てくるものです。

 

 

夫は水が落ちてくる音が気になり。

私は水の微妙なにおいが気になり。

 

 

そして夜中。

水が垂れてくる部分を

カバーしていたビニールシートが

天井からゆっくりゆっくり落ちてきたのでした。

 

 

ガムテープでしっかりと天井に固定してくれていたのですが、

ビニールシートに水滴が溜まり、その重さに耐えきれず、

ガムテが剝がれてきたようです。

 

 

再び、バケツや洗面器、ごみ箱などを並べて

水を受け止めます。

水の落ちてくる量は最初からほとんど変わらず、

この先、また別のところから漏水するかもしれません。

 

 

念のため、パソコンや大事な資料にビニールシートをかけると、

ますます野宿テイストが増してきました。

 

 

明日は朝から上階の床下を

調べてくれることになっています。

早く止まってくれるといいのですが…

 

 

もうちょい続きます。

 

家の前の廊下にも水があふれていました。ビックリ!