コマと申します
カリフォルニア在住
ナース
アメリカ人の旦那と娘1人
義母の介護
お金
ファミリーバトル
日々の出来事
どうぞよろしくお願いいたします
義兄が膵臓癌である事実を旦那に伝えた。
旦那は特に驚く様子もショックな様子もなく淡々としていた。
どんな気持ちか聞いたけれど、旦那は答えられなかった。
悪いけれどコマは悲しいとは思わない。
君は血のつながりがないから。。。
じゃあ旦那は悲しいの?
どうだろう。悲しい気持ちよりも自業自得という気持ちが強いかな。。。
コマとあんまりかわらんやん。
義兄に思いやりや優しさ、感謝や愛情といった感情をいただいたことは今まで一度たりともない。
どれだけコマを傷つけてダメージを与えて足を引っ張ることができるか。
それが全てだった人間には、申し訳ないがコマからの悲しみや慈しみを受ける価値はないと思っていたけれど
コマはこれ以上自分を蔑むことはしたくはないから少しの慈悲をあげようと思う。
薄幸だった義兄。
19年前に旦那と結婚した時からコマが移民であることを旦那に罵ったり、訳のわからないことをしていた義兄。
その後、会うたびに義兄の目つきに狂気が見え隠れするようになる
大嫌いだった義兄
そんな義兄のことをコマの娘も敬遠していた
コマの娘だけではない。
義弟の子供たちも義兄を嫌っている。
次女に関しては結婚式に呼びたくないといったけれど、義弟に促され仕方なく招待状を送ったといっていた。
バトルが始まり
それとほぼ同時に脊椎の腫瘍摘出の手術がうまくいかず、歩行困難、クソしょんべん垂れ流しとなった。
その後も義母への電話は幾度かかかってきていたけれど、健康状態がすぐれないことばかりを話していた。
義兄は薄幸だった。
可哀想に思う。
義兄はこれ以上生きていても、巻き返しは不可能だということに気がついたのかもしれない。
もう俺は幸せになれない。
そんな彼の感情が今朝義母にかかってきた電話から
要件だけをさっくりと義母に伝えて会話を終えた義兄の電話から
コマの脳裏に流れ込んできたような気がした。
全てを諦めた
人生も
義母の遺産をめぐるバトルも。。。
そんな感情が流れ込んできたような気がした
例えば今の状態であと10年生きたとしてもそれは生き地獄にしかならないような気がする。
義兄は4年後65歳で、メディケアーという老人医療保険が有効になる。
65歳になったら自宅介護なんてやりたくない嫁に安くて劣悪な介護施設にでも入れられることは目に見えている。
義母にそうしたかったように。
彼女は自分の夫にするだろう。
義兄は長生きするより、早く人生の最後を迎える方が良かったんだよ
嫁がまだ元気で息子たちが独身でなんらかの手伝いができる状態で、自宅で最後の介護をしてもらえるかもしれない
そんな話を旦那にした。
人は死ぬ時に
辻褄があうようになっている
そんなことを聞いたことがある。
ここでの辻褄とは
本人の悟りのことを言っている
義兄が死ぬ時
彼はどんな辻褄合わせをするのだろうか。。。
彼自身が納得いく辻褄合わせができることを
心から祈りたいと思う。
合唱