M108(銀河)、画像編集の練習 | getaのブログ

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今回は、おおぐま座にある渦巻銀河

   M108 (NGC3556)

です。

 

大きさは8.6’×2.4’で細長い形をしていて、等級は10等です。

この銀河は地球から約4500万光年の距離にあるスターバースト銀河で、1969年1月23日に13.9等のII型超新星SN 1969Bが発見されたことでも知られています。

また、M97(ふくろう星雲)の近くにあるため一緒に撮影されることも多いようです。

 

 M108 (NGC3556)

 

   30秒64スタック(強風) トリミングあり(いつもの画像処理方法)

 

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今回は、いつもの画像編集とは少し違うこともしてみました。

私のPCは少し古いのでCPUは非力ですが、少し前にメモリを4倍にSSDを2倍にしました。

ということで、今までに動作しにくかったアプリの機能も少し動くようになりました。

そこで、今回は今まで使ったことのない次のふたつの機能で画像編集の練習をしてみました。

どちらもフリーソフトで使えます。

 

❶ Drizzle(DSS:DeepSkyStacker)   2倍と3倍が使えます (注1)

❷ Deconvolution(GraXpert3.1.0 rc2) リリース候補版です  (注2)

   (kiy********さんが昨日ブログで紹介されています )

 

次の写真の画像処理は、

 DSSを使い、Drizzle2×でスタックしました。

 その後、GraXpertの全機能を順番に使って画像処理しました。(Deconvolutionを含む)

 次に、GIMPとステライメージ9で仕上げをしました。

 

 M108 習作

   

 

初めてなので、まだ上手くできませんが何とか機能を使うことはできました。

最近は、難しい機能が無料で使えるようになったので助かります。

 

(注1)

Drizzleはハッブル宇宙望遠鏡の画像処理で、画像を改善するために開発された手法です。

(簡単に言えば解像度を改善します)

(注2)

Deconvolution(デコンボリューション)とは、ぼやけやノイズを取り除き、本来の像に近い画像やデータを復元する技術です。画像処理、地震測定、スペクトル解析など、さまざまな分野で利用されています。畳み込みという処理を逆にした逆畳み込みとも呼ばれます。

(簡単に言えば星像がきれいになります。PixInsightに機能があるようです)

現在、GraXpertは3.1.0 rc2(リリース候補版)だけに、この機能があります。

 

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【撮影機材】
   鏡筒 :P130Nの反射鏡筒(口径130mm、焦点距離650mm)
   架台 :AZ-GTi
   カメラ:ASI585MC
   フィルターなど:IR PASS 685
   その他:ASIAIR PRO

   自宅ベランダにて撮影