「愛の賛歌」二通りの歌詞 | getaのブログ

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久しぶりに音楽の話題です。

 

「愛の賛歌」と言えば大抵の方が知っている曲ですね。

元曲はシャンソン歌手の大御所であるエディット・ピアフが作詞して歌った曲です。

 

 

日本でも多くの歌手がカバーしています。

ところが、日本では歌詞の内容が概ね二通りあるわけです。

 

  ひとつは、フランス語の歌詞を内容をあまり変えないで訳詞したもの。

  もう一つは、作詞家の岩谷時子さんが作詞したもの。

 

日本でよく結婚式などで歌われているのは岩谷時子さんの作詞したものだと思いますが、どこが違うかというと、岩谷さんの作詞はハッピーな内容ですが、訳詩はそうでもないということです。

 

 エディットピアフと愛の賛歌に纏わること

この曲は1949年に作られ、1950年に初演されているようです。

エディットピアフには当時若い恋人がいたのですが、1949年にこの人が事故で亡くなってしまったようです。

そんなことから、この曲はその人を悼んで作られたものと一般的に思われていました。

ですから自分が若いころは、悲劇の曲だと思っていました。

 

歌詞の内容もかなり過激で

   愛のためなら盗みもしよう、友も裏切り、国も捨てよう

というような一節もあるようです。

 

ところがこの曲は恋人が亡くなる前に作られていたことが分かったらしく、最近になりそのことを知りました。

どちらにしても悲劇的ですね。

 

原曲に近い訳詞で歌っている方は少数派だと思いますが、

   加藤登紀子さん、美輪明宏さん、長谷川きよしさん

などがいるようです。

 

 岩谷時子さんの作詞

岩谷時子さんは有名な作詞家ですが、シャンソン歌手の越路吹雪さんのマネージャーをずっとしていました。

そして、越路吹雪さんが愛の賛歌を歌うことになったとき日本語の歌詞を付けたのですが、原曲の歌詞は日本人向きではないと考えたのだろうと思います。

そのようなことから、ハッピーな歌詞にしたのではないかと思います。

 

越路吹雪さんは宝塚歌劇団出身で結構人気があったので、岩谷時子さんの作詞による愛の賛歌がよく知られるようになり、日本ではこちらの歌詞の方が一般的になったようです。

 

 

 「愛の賛歌」聴き比べ

フランス語の原曲、原曲に近い訳詞、岩谷時子さんの作詞を比べてみると面白いです。

フランス語の原曲 【エディットピアフの歌】

 

 

原曲に近い訳詞(一部フランス語)【長谷川きよしの歌】

 

 

 

岩谷時子さんの作詞 (越路吹雪の歌)

 

同じ曲でも全然雰囲気が違いますね。

 

 

 おまけ(これが本命かも)

長谷川きよしさんのデビュー曲「別れのサンバ」もいい演奏なので是非聴いてみてください。

  超絶技巧のギター演奏

  パーカッションも、ノッテいます