ASI585MC、10cm反射鏡で撮るとどうなるかな? | getaのブログ

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お気に入りの音楽を聴きながら、50年以上前にちょっとかじった
天体写真を中心に美しいものを撮って楽しんでいます。
低価格機材で写真を撮ることに執念を燃やしています。

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新しく購入したASI585MCの特性がまだよく分からないので、今回もテスト的な撮影をしてみました。

 

天体写真は主に

   AZ-GTiに載せた口径10cm反射鏡 (広い範囲で撮影できる)

   EQ5 GOTOに載せた口径15cm反射鏡(南側しか撮影できない)

の2台で撮っています。

 

  SE-AT100N(鏡筒のみ使用)

 

口径10cmの反射鏡はSE-AT100Nという低価格な天体望遠鏡の鏡筒で、球面鏡だったりするのであまり天体写真に使っている方はいないのではないかと思います。

しかし、二階の軒より高い位置に設置しているので広い範囲の天体を撮影できます。

ところが、口径15cmの方はベランダに設置しているので南側しか撮影できません。

ですから口径10cmの反射鏡にも活躍してもらわないと多くの天体を撮れないのです。

 

ということで、昨夜の使用機材等は

   架台: AZ-GTi(ASIAIR PROで制御)

   鏡筒: SE-AT100Nの鏡筒 

   カメラ: ASI585MC (クローズアップレンズ+2、CLSフィルター使用)

   撮影場所: 自宅2階ベランダ

です。

 

 小さい天体の写真

まず、小さい天体がどんな感じに撮れるのか撮影してみました。

撮ったのは小さい銀河です。

 

  IC342(銀河) 銀河の腕が薄っすらとしか写ってないです

 

   NGC2403(銀河) 形が分かる程度には写っています

 

やはり、小さい銀河は口径15cmで撮った方がよいようです。

 

 大きい天体の写真

次は大型の天体を撮ってみました。

  M31 アンドロメダ銀河

  概ね全体が入りましたが、綺麗に撮れてないです

  口径15cmでモザイク撮影するのがよいような気がします

 

   バラ星雲 全体は入らなかったので中央付近だけです

   透明感のある画像にしてみました

 

バラ星雲は全体を撮ってみたかったので2枚のモザイク撮影をしてみました。

 

  バラ星雲(モザイク撮影)

  撮影終了間際に思いついたので、5枚のスタックですが、

  露光不足で淡い部分があまり出ていません。

 

ASI585は画面がフラットなので、モザイク合成はやりやすいです。

次はゆっくり時間をかけて撮ってみたいですね。

 

 散光星団、連続番号の4連発撮影

撮りやすい位置に散光星団がたくさんあったので撮ってみました。(M35~M38)

 

   M35

 

   M36

 

   M37

 

   M38  

 

同じ散光星団でもそれぞれ個性がありますね。

今回はメシエの30番台が多かったのですが、できれば全部撮影したいものです。

 

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今回はすべてフラットフレームとバイアスフレームを使いました。

やはり光学系に周辺減光があるので、使った方がメリットが大きいと思います。

前回のブログ写真もM33などはフラットフレームを使ったものを追加しました。

 

口径10cmの反射鏡の場合は、ASI585を使っても小さい天体(天体にもよりますが)にはあまり向いてないようです。

大きな天体も、モザイク合成した方がよい結果が出るような気がします。

どちらにしても、小さい天体や大きな天体は撮るのが難しいですね。