オートガイド(PHD2)の設定と、Stellariumでの導入設定 | getaのブログ

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お気に入りの音楽を聴きながら、50年以上前にちょっとかじった
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低価格機材で写真を撮ることに執念を燃やしています。

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この最近は天気が良くないので、例によって機材関係のことをしています。

 

ベランダでは口径20cmの反射鏡筒が使えないので、少し前に口径15cmの反射鏡筒を買いました。

これを載せる架台の、EQ5 GOTOはパソコンにアプリを入れて使うつもりでしたが、やはり使い慣れたASIAIR PROを使った方がやり易いので、ASIAIR PROをAZ-GTiと共用していました。

しかし、今度は使用する毎にASIAIR PROを付け替えるのが煩わしくなってきたので、再度PCにアプリを入れて使うことにしました。

以前にある程度はアプリを入れていたので、今回はまだ入れてなかったアプリを入れることにしました。

 

(以前に入れたアプリのことは次のブログ記事に書いてあります。)

新規購入の15cm反射鏡筒をSharpCapで使うことに   

 

以前、PCへインストールして設定などしたのは

   〇 EQ5 GOTOをPC上のSynscanProアプリで使えるようにする

   〇 EQ5 GOTOとSharpCapをSynscanProアプリを介して接続できるように設定

   〇 プレートソルビングができるアプリのインストールと設定

   〇 カメラをSharpCapで使えるようにする設定

です。

 

つまり、天体の導入、プレートソルブ、写真の撮影まではできるようにしていたのですが、今回は

   〇 PHD2でオートガイドができるようにアプリのインストールと設定

   〇 Stellariumとの連携(Stellariumで指定した天体の導入)ができるように設定

しました。

 

まだ天気がよくないので、オートガイドは実際に間違いなく作動するかは確認していませんが、

Stellariumは天体を指定して動作させると、架台がStellariumの画面と同じように動くので正常に設定されているようです。

 

設定方法についてはすぐに忘れそうなので備忘録として書いておくことにしました。

なお、マウントやカメラ等のASCOMドライバをあらかじめPCにインストールしておく必要があります。上の前回の記事も参考にしてください。

 

 PHD2の設定

 ガイドカメラとマウントはPCに接続しておくと簡単に設定できます。

 ◇ アプリをインストールします。

 

 プロファイルの作成

 ◇ インストールが終わると設定のウィザード画面になります。

   (ガイドカメラやマウントに関することを入力しますと書いてあるようです。)

   [OK]をクリック

 

 ◇ 次は、ガイドカメラの種類を一覧から選択します。

   

 

   

 

   ガイドカメラをパソコンに接続している場合は

     カメラ名を選ぶと、接続されているガイドカメラ名で良いか尋ねてくるので

     「OK」をクリックすると、自動で

        ガイドカメラ名、ピクセルサイズ

     が入力されます。

   

 

   ガイドカメラをパソコンに接続してない場合は、手動入力します。

 

 ◇ 続けて、Binning Level(通常は1)、ガイド鏡の焦点距離 を入力します。

   入力できれば、[次へ]をクリック

   

 

 ◇ 次はマウントの設定です。マウントを一覧から選択します。

   

   マウントを接続している場合は

     マウント名を選ぶと、接続されているマウント名で良いか尋ねてくるので

     [OK]をクリックすると、自動で

        マウント名

     が入力されます。

   マウントをパソコンに接続してない場合は、手動入力します。    

   マウントのガイドスピードは初期値のままにしました。

   [次へ]をクリック

 

 ◇ 次にオプションがあれば入力します。

   ここまででガイドカメラとマウントの設定は終わりです。

   [次へ]をクリックすると、続けてダークライブラリ構築画面になります。

 

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 ダークライブラリ構築

 ◇ ダークライブラリ構築画面になるので、ガイドスコープ先端に蓋をしたうえ

     プロファイル名

   を入力したあと、[完了]をクリックします。

   

 

 ◇ ダークライブラリ取得の画面になるので、規定値のまま、もしくは別の値を入力して

   [スタート]をクリックするとダークライブラリの取得が始まります。

 

   

 

   

 

 ◇ 完了すれば、操作完了の窓が開くので、[OK]をクリックします。

   

 

これで設定はすべて終了です。

簡単に設定するには、ガイドスコープ付きのガイドカメラとマウントはパソコンに接続状態にしておくのが良いと思います。接続してないと意外に難しいところがあります。

 

ウィザードを途中で止めた場合は、左下の[USBアイコン]をクリックして出てくる窓のプロファイル管理の一番上にある「新規ウィザードの開始」で再実行できます。

 

PHD2起動画面の下にあるアイコンの意味は次のとおりです。

左から順番に

  ・機器と接続

  ・露出ループの開始

  ・ガイドスターの選択

  ・ガイドの開始

  ・停止

次の数値入力欄は

  ・カメラの露出時間

次のスライダーは

  ・明るさ

続いてアイコンは

  ・アドバンスドセッティング

  ・カメラセッティング

です。

  

オートガイドはASIAIRでも使っていますが、操作方法はよく似ているようです。

オートガイドを実行する場合は、下のアイコンを左から順番にクリックして行くとよいようです。

 

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 Stellariumの設定

 ◇ Stellariumを起動します

 

 ◇ 画面左側に出てくるメニューの中から設定を選びます

   

 

 ◇ 環境設定画面になるので

     プラグイン ⇒ 望遠鏡のガイド

   と選び、下の[設定]をクリックします

   

 

 ◇ 望遠鏡の画面になるので下の左から3番目のアイコン(新規作成)をクリックします。

   

 

 ◇ 望遠鏡のコントロールタイプを選び、望遠鏡に名前を付けて[OK]をクリックします。

   

   自分の場合は、マウントにWi-Fiアダプターを取り付けてPCとマウントを接続して

   いますが、ASCOMでは接続できず、「外部接続またはリモート」で接続できました。

 

 ◇ 設定がうまくいくと、この画面のように、望遠鏡が1番から順に登録されていき

   ますが、まだ切断状態です。

   

 

 ◇ 下の[▶接続]をクリックすると接続状態になります。

   次からは、この画面で接続、切断をすればよいだけです。

   接続できれば画面を閉じます。

   

 

 ◇ Stellariumで天体を導入するときは、プラネタリウム画面で導入する天体をクリック

   して選択します。

   次にキーボードで

     [Ctrl] キー + [望遠鏡の登録番号]  (上の場合だと [Ctrl]キー + 1 )

   とすれば導入が始まります。

 

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まだ実際に運用していませんが、設定方法などを忘れないうちに備忘録として書きました。

実際に運用すれば訂正する箇所があるかもしれないので、参考にされる場合はその点よろしくお願いします。