午前中にチュンが絵の具で色水作りを始めようとした。
そこにタイミングを同じく、バカが起きてきてテレビを付けた。
チュンは、絵の具をやろうとしていたが、パパが競馬を見始めたのに気付いて、テレビに目がいってしまった。
「チュンたん、テレビ見るなら絵の具やめな。」
と、声をかけても、筆洗バケツを持ったままテレビから目が離せない。
バカも「チュンたんは、絵の具やりなよ」と言っていたが、まあ、そんな言葉、チュンには当然意味はなく、聞くはずなどない。
「チュンたん、どうしてもテレビ見ちゃうなら、パパに「テレビ消して」って言えば?」
と声かけたが、数字がたくさん出てくる競馬番組が大好きなので、「消して」も言えず。
遠回しに私が「テレビを消せ」と言ったので、バカは渋々テレビを消した。
「パパにさ、「テレビ見てるくらいなら一緒に絵の具やろう」って誘ってみたら?」
と、チュンに声をかけた。
要するに、お前もたまには子供と遊んだらどうか?と遠回しに言ったのである。
バカは、ソファから振り返って、もっとこうしたら?など口で色々言うが、一緒にはやらない。
1回だけ、そばに来て、出にくい絵の具を絞ってパレットに出してみせた。
その時間、ほんの20秒程度。
口で色々言っても、なかなかチュンには入っていかないということが、分かっていないのか、分かっていてもできないのか…
テレビが見たいがために、少しチュンが飽きをみせたら、「手を洗いに行こう」と洗面所に連れて行った。
そして、「チュンたんは、お片付けしてからテレビね」と言って、自分はテレビを見始めた。
「お片付けしなよ」と何回もチュンに言っていたが。
それで片付けするわけねぇだろ![]()
むしろ、片付けさせたら逆に色水を撒き散らされる可能性があるから、片付けしているところは見せるけど、本人にはやらせないようにしているのだ。
口で言うだけでできるなら、障害児じゃねぇんだよ。
父親として、ふさわしい振る舞いができるか試されていることに気付かないようだ。
やはりATM以外の役はこなせないようだな…と、今日もはっきり認識した。
子供への愛着もない。
一緒に遊べと言われても、秒、すごくもって数分…
もう少しで父親になって7年目に入ろうとしているのに、この体たらく…
ため息がでる。
