ARTs of JOMON in AOMORI によせて

現代社会は、便利であることが何よりも優先され、それがゆえに効率的に物事が考えられます。地球規模での急激な人口の増加を考えれば、それが人間の知恵であることは間違いありません。しかしそれが加速することによって、環境も急激に変化し、エネルギーや食料などの様々な問題が浮上し、地球上で人がこれからどれだけ生き延びていけるのだろうかという、人類はもっと根本的な問題を考えることになりました。とうぜん心ある人は、このまま先へ進んで本当にいいのだろうかという疑問を持つことになります。このような時代に10000年以上続いた縄文という時代に興味を抱く人が出てくるのは、ある意味必然と言えるでしょう。なぜこんなにも永くこの時代は続いたのか。そこに、これから人類が生き延びるためのヒントがあるのではないか。これがARTs of JOMON in AOMORI に参加するアーティストが共有している感覚ではないかと思います。そして私自身も、計り知れない力を縄文に感じています。       グラフィックデザイナー 佐藤 卓



青森の縄文を世界遺産に ☆ 東北の元気、日本の元気を青森から