8月も後半、社内では9月上旬まで続く大学生のインターンシップが行われています。
H大学人文学部人間文化課程で、美術史や文化財等に付いて学ぶ3年の学生と、
2時間程のフリートークを行い、その中に興味深い話題を見つける事が出来ました。
人間の臨終時、枕元に飾る阿弥陀如来が描かれた屏風絵の話です。
決して恐ろしい話では無く、阿弥陀如来が導いてくれる極楽浄土、、清らかで有り難い話です。
『来迎図(らいごうず)』という物らしく、阿弥陀信仰から始まった風習らしい?のですが、
生家が浄土真宗という小生、早速いつものWikipediaで確認してみます。 ('-^*)/
▲来迎図/大阪・清華堂ブログ「表具文化から探る日本のしきたりと和の心」より。
●以下、フリー百科事典『ウイキペディア(Wikipedia)』より引用。
来迎
来迎(らいごう、浄土宗ではらいこう)とは、仏教中の浄土教 において、紫雲 に乗った阿弥陀如来 が、臨終 に際した往生 者を極楽 浄土 に迎える為に、観音菩薩 ・勢至菩薩 を脇侍に従え、諸菩薩や天人を引き連れてやってくること。また、その様子を描いた図様を来迎図(らいごうず/らいこうず)という。
概要
平安時代
中期に「阿弥陀如来を信じていれば、臨終に際して阿弥陀如来が極楽に導いてくれる」という「阿弥陀信仰」が盛んになり、多くの来迎図が描かれた。阿弥陀如来の左脇侍として蓮台(蓮の形の台座)を持っているのが観音菩薩、右脇侍として合掌しているのが、勢至菩薩である。阿弥陀三尊は、雲に乗る坐像、あるいは立像として描かれる。
『観無量寿経
』に基づいた来迎図では、当麻曼荼羅
に見られるように、上品上生から下品下生までの九品往生に分かれるため、来迎の様も、それぞれ異なって描き分けられている。
知恩院
に所蔵される国宝
の通称「早来迎(はやらいこう) 」と呼ばれる来迎図は、正式には「阿弥陀二十五菩薩来迎図」であり、『観経
』に説かれる上品上生の来迎を表した図様である。
永観堂 蔵本(国宝)などで知られる「山越阿弥陀図」も、来迎図の一種であり、阿弥陀如来のみを巨大に描き、それが山を越えて来迎に現われた様を強調した図像である。往生極楽院 の本尊である阿弥陀三尊像(国宝)は、来迎図のような図像ではなく彫像であるが、三尊が来迎する様を表現した像であり、脇侍の二菩薩像が、胡坐ではなく日本式の正座 をしている点でも知られている。本来、浄土信仰であるので、浄土系の宗派の図様であるが、全宗派的な広がりを持つ。
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殆んどの人が病院のベットで最期の時を迎える、そんな時代では有りますが、
逝く人を大切に思う心は、この国にはちゃんと残っています。
時代を越えて残したい、「有り難くて尊い」歴史や文化が平安の昔から続いているのです。
殺伐としたニュースが飛び交う昨今ですが、この国には素敵な慣習が数多く残っています。