3月8日、金曜日。
青森商工会議所さんからいただいた、映画無料鑑賞券を手に事務所近くの映画館へ。
予定していた120名の鑑賞会に空きが出来たのだとか、、、、、喜んで観させていただきます。
強い雨の中、19時上映の15分前には席に着けました。
映画は、鬼才・園 子温監督の最新作『希望の国』。
原発事故に翻弄される、どこにでもいる家族の物語・・・・そんなコピーがチラシに踊ります。
東日本大震災で津波に襲われた、福島県の原発がモチーフの様でしたが、
約2時間20分の映画を見終えて残ったものは???の疑問だけ。
素人の意見で恐縮ですが、内容が浅く、隠れたメッセージも見当らない。
ドキュメンタリーなら理解できるのですが、どう見ても震災直後にニュースで幾度となく流れたネタを、なぞっているだけの内容でしかありません。
最悪なのは、映画終盤に老夫婦が猟銃での死を選ぶという残念な結末。
原発批判なら批判でもう少し別角度の見せ方もあるだろうに、、、この映画が何を言いたいのか
良く解らず、「原発はただただ怖いもの、恐ろしいもの?」を、伝えたかったのだろうか???
消化不良の2時間20分でした。
例えば、原発事故直後よりNHK等が伝える報道や番組企画では、
住民の生活ぶり、原発立地地域が直面する問題、原発の未来、家族、命、責任、約束、世界の目線等のテーマがあり、番組づくりにも「人間は皆、希望を求め生きて行く」的当り前のメッセージがあります。こんな作品こそ本来『希望の国』のタイトルが相応しいのではないのでしょうか?何度でも言いますが、映画の最後に老夫婦の自殺というのは止めて欲しいシナリオでした。
映画でも書籍でも、人それぞれ好みはあると思いますが、
夢とか勇気とかで、励まされたり、元気になったり、喜んだり、、、と、そんな作品が好きです。