緊急事態宣言が出て、2回目の週末が過ぎました。
依然として感染者は100人を超え、まだまだ油断ならぬ状況かと思います。
そんな中で、住宅ローンや事業資金を借りている方は、日々、心労が絶えないと思います。
私も、借金で苦労したという話は、ここで何度もさせて頂きました。
私の場合、業況が悪化して返済に困った、という事もあれば、バブル崩壊の影響、というのもありました。
当然ですが、業況が悪く返済に困る、という場合は、法的処理など(色々な意味で)の方法により、解決の糸口を探ります。
ただ、今回の状況の場合は、業況とか景気とか、そういう問題ではありません
コロナウィルスの蔓延を防ぐために、政府の要請に従い、環境が悪化している、ということですよね。
なので、まずは返済をしている金融機関に返済の猶予などの相談に行く、というのが一番にやらなければいけない事です。
各金融機関には、このコロナ問題により発生する事柄に対して、金融庁から通達が来ています
返済に関すること、困っている人に融資する事(保証協会との連携になるはずですが)など、色々な事柄に関して通達が来ているはずですから、まずは、金融機関に相談に行く。
そこで、返済の猶予やその後の計画に関して、色々とアドバイスを貰ったり、申し出があったり、となる事と思います。
それと、他には、助成金ですね。
こちらは役所になりますが、おそらく、助成金と言うのは採択されるまでに時間が掛かる(今回のコロナに関しては、政府で早く動くとは思いますが)事が多いので、上記で話した金融機関との相談で資金繰りをしてから、助成金の方にじっくりと取り掛かる、という考え方もあると思います。
それと、これは巷で実際に出ている事ですが、私のような大家さんが、入居さんが大変だろうからと、自ら家賃補助をしたり、金券を配る、という行動です。
私の個人的な見解としては、これはしないで欲しいですね。
私の場合は、いくらか余裕があるので、そういう流れになったとしても対応は出来ますが、返済がカツカツの大家さんだって、中にはいるはずです。
そういう大家さんからしてみれば、そういう世の中の空気に飲まれて、返済が滞ることもあり得ます。
入居者さんとトラブルになり、退去が相次ぎ、返済が出来なくなる可能性もあります。
なので、善意からの行為は良い事が殆どなのですが、一度、じっくりと周囲を見回して、良いか悪いかの判断をした方が良いと思いますし、やるなら黙ってやるようにした方が良いと思います。
如何せん、文字通り緊急事態なのですから、もし今現在、いくらか余裕があるなら、将来のために蓄えておいた方が良いと思います。
もし、店子さんに何かしてあげたいのなら、全てが収束して、晴れ晴れとした気持ちで、何かお祝いをしてあげる方が、私は良いような気がします。
ただ、一旦、これだけ経済が収縮すると、中々元通りには戻らないと思いますし、この機会に、いらないものが炙り出される事になりますので、いるだけ社員(売り上げに貢献しない社員)は、当然ですがリストラの対象になるでしょう。
それと、一等地のビル。
今回の事で、特に都心部に所在する会社が、リモートワークをドンドン進めてますし、また、東京は生産地ではないので、殆どの仕事が在宅やリモートでこなせてしまうというのが分かると、一等地に会社を構える必要性が無くなる事に気付きます。
なので、都心部の不動産の価値に影響が出て来るかもしれません。
また、それが影響して、その不動産の影響が地方に向けて波及するかもしれません(地方はすでに妥当なところまで来ていると思いますが)
またかなり話が逸れてしまいましたが、兎に角、ローンを抱えている人で返済に困っている場合は、返済をしている金融機関に今すぐに相談に行かれることを強くお勧めします。
如何せん緊急事態ですから、私が当時、金融機関にあしらわれた様な事にはならないはずですし、もっと優しい応対をしてくれるはずです。