ヤマト運輸の問題から考える事 | 3億8千万円の借金地獄から復活した零細企業の社長のブログ

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ヤマト運輸がアマゾンの当日配達から撤退するというニュースですね。

 


以前にも触れましたが、今の日本は過剰サービスが問題になっています。

 


私は思うのですが、翌日に届くだけでも凄い事なのに、何故あそこまでしなければいけなかったのか。

 


その理由の一つに、株主があると思います。

 


アマゾンは典型的なグローバル企業で、短期的な利益を求める傾向があるようです。

 


利益を伸ばすためには、当然ですが売り上げを伸ばすか、経費を抑えるか、です。

 


そこで、アマゾンは売り上げを伸ばすためのサービスとして、当日配送を始めた、という事ですね。

 


始めは確か佐川急便が受注していたと思いますが、佐川が撤退してからはヤマト運輸が引き受けていました。

 


アマゾンから大量の発注がある事から、売り上げを短期的に増大させるのは簡単だったのでしょう。

 


それで、そのしわ寄せが配達員に行っていたのですね。

 


この間もテレビで放送していましたが、朝8時から行動して家に帰るのが23時を回るという日が、週に四日以上あるという事ですから、本当の激務ですね。

 


今回の記事では、ヤマトが撤退する分を日本郵便が引き受けるという事ですが、また同じ問題が吹き上がるという事は誰でも分かる事です。

 

 


私たちは、便利になるのは良いけど、その裏ではその便利さを支えてくれる人がいるから、という事を忘れてしまっていると思います。

 


日本には、近江商人の三方よしという考えがあります。

 


このアマゾンがやっている、当日配達というのは、この三方よしに反している事だと思うのですね。

 


グローバル化で、本来の企業理念や会社のあるべき姿が崩されてきたのではないでしょうか。

 


企業というのは確かに利益を上げないといけません。

 


利益を上げられない企業は罪だと思います。

 


でも、その利益も度が過ぎるといけない、という事だと思うのですね。

 


パナソニックの創業者である松下幸之助さんも、適正利益という言葉を頻繁に使っていました。

 


最大利益ではなく適正利益。

 


これが、全ての人が幸せになるキーワードだと思うのですね。