富士通のパソコン事業、日立の工具・半導体事業。
最近、統合や事業の売却のニュースが多いです。
ピンポイント的には、良い事業もありますが、世界的な雰囲気、大きな流れとしては、経済状況はそれほど良くない、という印象は受けます。
私はバブル経済を少しかじっていますので、好景気がどういうものかというのは少し分かっているつもりですが、確かに好景気下では、事業が上手く行く可能性は上がります。
それが好景気なので当たり前なのですが、その好景気がどの様に出来上げるのか、という事も考えてみたいと思うのです。
バブルと言うとのは、基本的には金融経済に集中的に資金が投下されます。
なので、株式や不動産、金融商品が活況になります。
ただ、以前にも申しました通り、金融経済のみが良くなっても、儲かる組織は一部だけです。
その利益が、例えば給料を上げる事に繋がったり、公共投資に繋がったり、商品やサービスを購入する事に繋がれば、実際経済にも影響が出て、価格が上昇したり、インフレになり、実体経済も好景気になります。
バブル景気の時は正にそれで、普通のサラリーマンもブランド物を購入したり、週末には派手に飲食したりしていました。
私の記憶では、やはり不動産関係の方たちが景気よくしていたという印象は残っていますね。
私の遊技業も当時は良かったですが、不動産関係の方たちは桁が違っていましたね
現在も、金融経済に資金は投入されています。
その証拠に、不動産市況は悪くはないです。
なので、中々良い物件、お値ごろの物件が出難いですが。
なのに、その資金が実体経済に反映されていない、というのが好景気時期と違う部分ですね。
あの当時と一番違うところは、政府と日銀が別になった、という部分でしょう。
その証拠に、ここ数年の円安と日銀の資金投下で、大企業は利益を上げている会社は多く、その資金が内部留保に回っているのですね。
多少は賃金に反映されている様ですが、好景気時期とは明らかに違いますね。
投資先が無いというのもあると思いますが、好循環に持っていく何かが足りない、という事です。
私たちビジネスパーソンは、一体どう考えて行けばいいのでしょうか。
先日の記事で、不安について話しましたが、その不安をプラスに転じる良いチャンスが来ているのかもしれません