取引先が納期に間に合わなかったので、感情的になって、
怒ってしまった。
仕事上、色々と憤慨することはあると思いますが、怒って
しまって、あなたはその後、どんな気持ちになりますか？
たいていの場合、良い気持ちはしないはずです。
感情的になってはいけない、と分かっていても、つい感情
的になってしまう事はあるものです。
これも、人生経験と言いますか、訓練しだいだと思います
が、感情をコントロールすることは、ビジネス上でもすご
く重要な事だと思います
私は、若いころは、それこそ感情的になる典型的な人間で
、いつも機嫌が悪く、短気な人間でした。
特に学生の頃は、クラスの同級生と喧嘩することはしょっ
ちゅうでしたし、他校の生徒と喧嘩をするのが頻繁でした。
そんな学生生活だったので、学生時代に良い思い出という
ものがあまりありません。
本当にさみしい学生生活でしたが、そういう経験があるの
で、大人になって、あまり感情的に成り過ぎるのは良くな
い、と分かってきたのかもしれません。
昨年まで、私が父から継いで２５年ほど営んできた店舗が
ありますが、そのお店では、大声を張り上げて怒ったこと
がありません
感情的になる事の無意味さが分かっていますので、その辺
は本当に気を付けていました。
確かに、まだ入りたての若いアルバイトなどは、中々言う
通りに動けないので、少し腹の立つことはありましたが、
そこで感情的に怒っても、直ぐに辞めてしまうだけですか
ら、どうすればもっと仕事が出来るようになるか、どうす
ればこの子がもっと元気よく働けるようになるか、という
事をいつも考えていました。
この様にやってきて、一つ成果があったのですが、遊技業
ではかなり珍しい事でしたが、離職率が本当に低かったん
ですね。
リクルート系のアルバイト募集会社の担当者さんが、毎月
連絡をくれていたのですが、私のところは本当にアルバイ
トが辞めないので、不思議がっていましたね
その担当者さんからすると、募集記事を数年間も出さない
ので、私の会社はあまり良いお客さんではないはずですが
（笑）、よく連絡をくれていました。
私は思うのですが、確かに給料の高さも大切ですが、人は
自己重要感を満たしてあげるのが、一番効果があるな、と
思っています。
自分は、必要な人間なんだ、この店には自分が必要なんだ
、という意識ですね。
それと、コミュニケーションですね。
そのリクルート系の会社の担当者も言っていましたが、ほ
かのお店ではトップがアルバイトに毎日のように声を掛け
るところは無かった、と言っていましたね。
そりゃ～～、怒るときだけ何か言われて、良い仕事した時
は無いも言ってくれないんじゃ、嫌になりますよね。
当たり前のことです。
感情をコントロールする事が、どんなに重要なことか。
私が、この２５年間の店舗経営で教えてもらった、一番勉
強できた事だと思っています
